114 - 本編 ページ4
【蒼と愛2】 五条side 夜空に浮かぶ
*
ベランダから見る夜空は星が輝いていて、その中に満月が浮かんでいる。
薄暗い中、僕達は見つめ合う。
お互いの蒼い眼がゆらりと揺れる。
彼女の眼が僕を捉える。
左右違う色の眼は満月に照らされて、いつもよりいっそう綺麗に見える。
彼女の暗い色の瞳には夜空の星が写っている。
A
「今日は、スーパーブルーブラットムーンだって。」
五条
「何それ。」
A
「約265年に一度見れる月。」
五条
「へぇ、珍しいんだ。」
「てか変な名前だね、長いし噛みそう。」
A
「…まるで私達みたい。」
五条
「ん?」
A
「何百年ぶりの無下限の術式と六眼を持つ悟。」
「何百年に一度現れる片眼の六眼を持つ私。」
「私達を繋ぐ何百年ぶりの蒼い眼。」
五条
「…あぁ、確かに。」
「何百年と蒼、この月と同じか。」
何百年ぶりに僕らを繋いだこの眼。
五条
「運命の赫い糸じゃなくて、運命の蒼い眼だな。」
僕がそう言って笑いかけるとAは嬉しそうに、そうだね。と、笑った。
五条
「寒いから中入ろっか。」
*
窓から薄く月光が入る。
月光に照らされたAは幻想的で、いつもより何倍も綺麗に見える。
五条
「A。」
彼女の名前を呼ぶと、伏せられた長い睫毛がゆっくりと開き、僕を見る。
五条
「A、綺麗だ。」
月光に照らされ、漆黒の髪がまるで夜空のように煌めく。
五条
「好きだ。」
A
「私もだよ。」
そう言われ、思わず抱きしめる。
すっぽりと僕の腕の中に収まるA。
その全てがたまらなく愛おしい。
五条
「こっち向いて。」
頬に手を添え、そっとキスをする。
そっと触れるような優しいキスを。
するとみるみるうちに彼女の顔が赫くなる。
そんな所も可愛らしい。
五条
「A、僕を見て。」
その言葉通りに、Aはゆっくりと僕を見る。
ぱちりと、僕の眼と彼女の眼が合う。
僕達の蒼い眼は、愛おしいお互いを写している。
ずっとずっと我慢してきた。
けど、もう限界だ。
堪らなく愛おしい君を全て僕のものにしたい。
五条
「これからAを抱くよ。」
「嫌だったら言って。」
そっと優しくベットに押し倒す。
我ながら本当に大人気ない。
A
「大丈夫、嫌じゃないよ。」
僕を見上げるAはそう言ってふわりと笑った。
*
運命の蒼い眼。
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mito(プロフ) - みんとさん» こちらこそありがとうございます!他にもリクエストありましたらお願いします! (2021年2月25日 21時) (レス) id: bf0506b15b (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - mitoさん» ありがとうございます!! これからも応援します!! (2021年2月25日 21時) (レス) id: 10875fa8fc (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みんとさん» リクエストありがとうございます!!五条家の落し物4で書かせて頂きます! (2021年2月25日 20時) (レス) id: bf0506b15b (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - 突然すみませんm(。>__<。)m五条先生へのプレゼントを恵くんか虎杖と買いに行っているのを五条先生に見られて、喧嘩しちゃうのとか見たいです……!! (2021年2月25日 20時) (レス) id: 10875fa8fc (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みるたそさん» いえいえ!ネタ切れになりつつあるので、リクエスト下さると本当に助かります!他にも何かありましたらお願い致します!笑 (2021年2月23日 16時) (レス) id: bf0506b15b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mito | 作成日時:2021年1月29日 5時