五条家の落し物3【呪術廻戦】

121 - 番外編 ページ11

【呪術？】 生えました


＊


A
「おはよー。」


釘崎
「あ、A！おは……よ。」


教室に入って来た私を見て、野薔薇が固まった。


A
「え、なに？」


恵を見ると彼も口をポカンと開けて私を見ている。


虎杖
「耳！生えてる！！」


何故か私に猫耳が生えていた。


＊


釘崎
「待って、しっぽも生えてる！！」


伏黒
「これは……、呪術なのか？」


虎杖
「耳触っていい！？」


3人に囲まれ、まるでおもちゃみたいになっている。
野薔薇から鏡を借りて、じっと自分の姿を見る。

うん、紛れもない猫耳としっぽ。
むぎーっと猫耳を引っ張ってみる。
うん、痛い、普通に痛い。


A
「どうしよう…。」


虎杖
「耳ふわっふわだな！」


悠仁、耳をモフるのはやめてくれ。


伏黒
「…呪術っぽいな。」
「微弱だが残穢が残ってる。」


釘崎
「え、じゃあ術師の仕業なの？」


伏黒
「いや、どうだろうな。」
「こんな呪術使う術師は見たことが無い。」
「A、心当たりは無いのか？」


A
「あるわけないでしょ。」
「……あ。」


虎杖＆伏黒＆釘崎
「「「あ？」」」


A
「そう言えば、高専入る前に変な人とぶつかった。」
「なんか、ブツブツ独り言を言ってたオッサン。」


釘崎
「ソイツが怪しいわね。」


伏黒
「…そいつがこの呪術をかけた可能性あるな。」


A
「よっしゃ、探して殺そう。」


＊


五条
「おっはー！」


バンッと勢い良く教室のドアが開いて悟が入ってきた。


五条
「………え？」


野薔薇
「…面倒臭いのが来たわね。」


五条
「かっわい〜！どしたの！Aそれ！」


パシャパシャと連写する悟。やめてくれ。
こっちは真剣に悩んでんだよ。


A
「高専来る前に変な人とぶつかったの。」
「そしたらこーなった。」
「なんとかしてくれ。」


五条
「え〜！いいじゃんそのままで！」
「しっぽも着いてる！えいっ！」


A
「ビャッ！？」


しっぽをムギュっと捕まれ、思わず跳ね上がる。
なんだこれ背筋がゾワゾワする。
慌てて手を振りほどき、恵の後ろに隠れて睨みつける。


A
「…殺す。」


五条
「ごめんごめん〜。」
「てか、可愛いからこのままで良くない？」


A
「良くねぇから言ってんだよ。」
「早くどうにかしろ。」


＊


1時間経過したら解けました。


五条
「あーあ…、可愛かったのに…。」


A
「なんでそんな本気で残念そうなの。」

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