112 - 本編 ページ2
【昔の話6】 五条side 寄りかかって
*
僕達の間に重たい雰囲気が漂う。
彼女の表情は暗く、悲しそうに眼を伏せた。
A
「今は辛くないの?」
五条
「ん〜、もう過去の事だしね。」
別に辛くないよ。と、笑顔で言う。
僕の顔を見たAがヒュッと息を飲んだ気がした。
五条
「…逆にAは?」
A
「…え?」
五条
「前はうなされてたけど今は大丈夫?」
両親を助けられなかった罪悪感で一時期全くと言っていいほど寝れていなかったA。
そんな彼女が見てられなくてあの頃の僕はどうにかしようと色々考えていた。
名前)
「…1人で寝る事はないからわかんない。」
「けど、きっともう大丈夫だと思う。」
五条
「そっか、なら良かった。」
A
「…悟のおかけだよ。」
「悟がずっと傍にいてくれたから。」
そう言って彼女の手が僕の手に触れる。
冷たい僕の手とは反対に彼女の手はふんわりと暖かい。
A
「だから、今度は私が傍にいる。」
五条
「え?」
A
「さっき悟は辛くないって言ってたけど…。」
「もし、辛くなったら私がずっと傍にいる。」
「大切な人を失う悲しさは私が1番わかってる。」
過去を思い出したのが、少し暗い表情をするA。
A
「大丈夫って思ってても、きっと時々辛くなる。」
「辛くなったら、私に寄りかかっていいよ。」
「悟は最強だし、必要ないかもだけど…。」
まさかAがこんなにも僕の事を心配してくれるなんて、驚いた。
A
「……なんか言えよ。」
五条
「いや、ごめん。」
「まさかAからそんな事を聞けるなんてさ。」
A
「…人が真面目に心配してるのに…。」
五条
「ごめん、冗談。」
「…ありがとう。すごく嬉しいよ。」
君のその気持ちだけでも充分救われる。
*
彼女。
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mito(プロフ) - みんとさん» こちらこそありがとうございます!他にもリクエストありましたらお願いします! (2021年2月25日 21時) (レス) id: bf0506b15b (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - mitoさん» ありがとうございます!! これからも応援します!! (2021年2月25日 21時) (レス) id: 10875fa8fc (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みんとさん» リクエストありがとうございます!!五条家の落し物4で書かせて頂きます! (2021年2月25日 20時) (レス) id: bf0506b15b (このIDを非表示/違反報告)
みんと(プロフ) - 突然すみませんm(。>__<。)m五条先生へのプレゼントを恵くんか虎杖と買いに行っているのを五条先生に見られて、喧嘩しちゃうのとか見たいです……!! (2021年2月25日 20時) (レス) id: 10875fa8fc (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - みるたそさん» いえいえ!ネタ切れになりつつあるので、リクエスト下さると本当に助かります!他にも何かありましたらお願い致します!笑 (2021年2月23日 16時) (レス) id: bf0506b15b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mito | 作成日時:2021年1月29日 5時