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【稽古10】 食卓
*
五条
「ここんとこ最近、擦り傷とか多くない?」
A
「そりゃまあ毎日稽古つけてもらってるし。」
五条
「Aの綺麗な顔に傷が残んないか心配だなー。」
A
「あのさぁー。」
五条
「ん?」
A
「邪魔。」
キッチンで夜ご飯を作っている私に後ろから抱きつく悟。
このやり取り何十回目だろう。
いい加減学んでくれ。
A
「離れないと手元が狂って刺しちゃうかもよ?」
包丁をクルクルと手で回し、後ろにいる悟にニッコリ笑いかける。
五条
「大丈夫、無限で止めるから気にしないで。」
A
「いや、無理。」
「気になるし、邪魔。」
「しかもこないだ胸触ってきたし。」
五条
「いや、あれは偶然と言うか、事故というか…。」
「僕からは触ってないよ!」
A
「…でも触れて嬉しかったでしょ?」
五条
「そりゃもちろん。」
幸せそうな顔で即答すんな。
イケメンが台無しもいいところだ。
A
「このド変態ロリコン野郎。」
五条
「…口わっるぅ…昔の僕みたい。」
A
「?」
*
五条
「あー、Aの手料理食べれるとか幸せだなー。」
A
「それ毎回言ってる。」
そんな大したもんじゃないよ。と、夜ご飯のビーフシチューを口に運ぶ。
五条
「やー、こんな料理上手なAがお嫁さんかぁ。」
「僕って恵まれてるなぁ〜。」
A
「はいはい。」
「てか悟の方が料理できるでしょ。」
「今度なんか作ってよ。」
五条
「僕簡単なやつぐらいしか出来ないよ?」
いやいや、この間めちゃくちゃオシャレな料理つくってくれたじゃんか。
A
「あ、そうだ!私明日任務だから。」
「でも簡単なやつだから帰りは遅くならないと思う。」
「でも一応ご飯は自分でどうにかしてねー。」
五条
「えー、単独任務ー?」
「危なくない?大丈夫?」
A
「いや、前にも何回か行ってるから大丈夫だよ。」
心配し過ぎだよー。と、ケラケラ笑った。
五条
「何かあったら僕を頼るんだよ?いいね?」
A
「はいはい。」
*
明日は久しぶりの単独任務。
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作者名:mito | 作成日時:2021年1月17日 0時