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5 - 本編 ページ5

【普通の日常5】 プレゼント





五条
「ここが寮だよ。」


普通の部屋だった。
一人暮らしに丁度良さそうな広さ。


五条
「ほい、荷物。」


A
「あ、ありがとう。」


悟から荷物を受け取り、取り敢えず床に放置する。
部屋の窓からはのどかな景色が見えた。
ここ、結構山の中にあるんだなぁ。


五条
「これ僕からのプレゼント。」


A
「えっ。」


ポイッと投げられた箱を慌ててキャッチする。


五条
「開けてみな。」


高級そうな箱を開けると、中には革張りの真っ黒な眼帯が入っていた。


A
「…眼帯?」


五条
「この眼さ、出しっぱだと疲れんのよ〜。」
「色々見え過ぎるし。」
「だから慣れるまでそれ着けな。」


A
「…だから、悟も目隠ししてるの?」


五条
「んー、まあそんなとこ。」
「いいから着けて着けて〜。」


促されるまま、そっと眼帯を手に取り着ける。
眼帯を着けた私を悟はじっと見つめた。


五条
「…うん、いいね。」
「似合ってるよA。」


柔らかく笑った彼は、私の頭をわしゃわしゃと撫で回した。


A
「……変態。」


五条
「酷い言われようだなぁ。」


A
「…いいの?こんなの貰って。」


五条
「もっちろん!その代わり訓練は大変だよ〜。」
「危険なものもあるし!」
「まあ、僕が基本ついてるから大丈夫さ!」


グッと親指を立てながら笑顔でそう言い切った。
本当に傍に居てくれるんだ。


A
「…ありがとう、大切にする。」
「訓練も頑張るよ。」





A
「あとさ、聞きたかった事があるんだけど…。」


五条
「ん?なに?」


A
「五条家の落し物ってーー


プルルルルル


五条
「お、電話だ。ちょっとごめんね。」
「……はーい、今すぐ行きまーす。」


悟は携帯をポッケに仕舞い、めんどくせー。と、大きく溜息をついた。


五条
「その話はまた今度でいいかな。」


A
「…うん。」


五条
「じゃ、僕行かなきゃだから。」


荷解き頑張ってね〜。と、一言残して彼はどこかへ行ってしまった。


A
「…また今度聞けばいっか。」
「さ、荷解きしよ。」





また今度。

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mito(プロフ) - ハナさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2021年3月7日 23時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - いえいえ!これからも応援し続けさせて頂きます!頑張ってください! (2021年3月7日 18時) (レス) id: 07b8e9cde0 (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - ハナさん» ご指摘ありがとうございます!次回から気を付けて書きたいと思います! (2021年3月7日 17時) (レス) id: 015c2c805f (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 更新頑張ってください! (2021年3月7日 16時) (レス) id: 07b8e9cde0 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 面白いお話ありがとうございます!大変恐縮なのですが真依さんの「依」は「衣」ではなくニンベンのある「依」だと思います。指摘が間違っていたらすみませんがご確認の程宜しくお願い致します。 (2021年3月7日 16時) (レス) id: 07b8e9cde0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mito | 作成日時:2021年1月13日 21時

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