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「おーい、おい、起きなきゃ襲うぞ。」
『!?』
まさかのセリフに飛び起きる私。
「そんな焦らなくてもいいだろ、冗談だ」
意地悪な笑みを浮かべる降谷くんが、助手席のドアをに手を付いて立っていた。
『ん....?着いた?』
見慣れない地下の駐車場。
「ああ、着いたぞ。ほら、自分の鞄くらいもて。」
私の鞄を放り投げ、降谷くんは後ろから先ほど買った荷物と自分の鞄を取り出し前を歩いて行く。
また、いつのまにか眠っていた私はスーパーを出てどれくらい経ったのかすら把握できていない。
『荷物もつよ?』
4つのレジ袋を軽々と運ぶ降谷くんに声をかける。
流石に申し訳ない。
「じゃあこれよろしく。」
と、一番軽いと思われるレジ袋を私に渡した。
『え、いいよ?もう一個もつよ?』
「寝起きの奴に持たせたら落っことしそうで怖い。
だからいい。」
『辛辣だな〜』
レジ袋へ手を伸ばすけど、頑として渡してくれない。
そのまま降谷くんの部屋まで案内される。
「ちょっと鍵取ってくれないか?」
『え?どこ?』
「後ろのポケット。キーケースに入ってる。」
『えっと....』
私は降谷くんのズボンの後ろポケットをみる。
キーケースは見つかったけど、なかなか取り出せないでポケットを探っていると、
「おい、変な所触ってんじゃないぞ。」
『え!違う違う!取り出しにくいだよ!!』
「いいから早く取り出せ」
『はい!取り出せました!どの鍵ですか!!』
私は変な容疑を降谷くんにかけられて焦る。
「ちがう、それじゃない....それの隣の....ちがう、それ、それだ。」
『なんでこんなに鍵ついてんのさ。』
降谷くんのキーケースにはジャラジャラと音がなるくらいの鍵がついていた。
降谷くんのことだから鍵なんかなくてもピッキングで開けれるだろうに。
「色々あんだよ。いいから早くあけろ。」
『はーい』
ガチャっと鍵を開けて、ドアノブに手をかける。
そのまま先に降谷くん部屋に通した。
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amro(プロフ) - 薮田さんはじめましてコメント失礼します!主ちゃんと降谷さんの関係がとってもよく、テンポもよくて好きな小説です!!これからも更新応援しています! (2018年8月8日 7時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
レン - 面白いよ!ガンバって。うん。 (2018年7月1日 20時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
レン - 確かにデスッ! (2018年7月1日 18時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
バーボン(プロフ) - 降谷さんが所属してるのは警察庁警備局警備企画課ですよ。なので、警視庁ではなく警察庁では? (2018年7月1日 16時) (レス) id: 3bad78ac2e (このIDを非表示/違反報告)
薮田さん(プロフ) - サボねん♪JUMPさん» ご指摘ありがとうございます!先程、訂正させていただきました。見づらい小説ですが、よろしくお願いいたします! (2018年6月23日 10時) (レス) id: ee421a758a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薮田さん | 作成日時:2018年6月14日 3時