42,嫉妬 ページ9
胸が苦しい。
二人で笑って、楽しそう。
なんて、
そんな“彼等”を見つめていると
繋いでいた手の力が強くなった。
「…A、
今日はせめて僕を見てよ」
なんて、
私の手を引いた。
その勢いで、
まふの胸に飛び込んでしまう。
何だよ、
心臓ばくばくしてんじゃん。
なんて
私も人のこと言えない。
「僕だってさ、
Aのために我慢してたけど
本当は…僕だって妬くし」
なんて、
私を抱き締めながらそう言った。
駅の人が少ないところで
こんな風にするなんて、少し恥ずかしい。
…まふのこと、
好きにならなきゃいけないんだ。
じゃないと
まふがまた苦しくなっちゃう。
「うん。ごめん」
「ううん、僕こそごめん…」
なんて、
私を離した。
ねぇ、
今一瞬、光と目が合ったのは気のせいですか?
気のせいだよね。
自分にそう信じ込ませた。
服屋に行って、
ご飯を食べて、
小物が売ってるお店にもいった。
ペアブレスレットも買った。
でもね、
光とお揃いのが買えたらなんて
そんな悪いことを思っちゃう自分がいる。
ブレスレットを二人でつけて、
また手を繋いで、電車に乗った。
もう夜か。
「今日はありがとね」
「ううん、楽しんでくれた?」
「うん」
「そっか、
僕も楽しかった」
なんて、
私の家の前で別れた。
ブレスレットの、
金属の擦れる音が虚しく玄関に響いた。
やっぱり、
光のこと頭から離れないよ。
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アカメガネ(プロフ) - 今更ながらこの小説を読ませてもらっています。luz君から引っ越しが告げられるという意外な展開のとこから本当の友達が引っ越すかのように悲しくなる位のめり込みました(( これからも活動頑張って下さい!(?) (2015年12月6日 1時) (レス) id: 58de198dd5 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 奈美子さん» そうですね…小説作りますけど、題名がまず『ぱんつ。』で、luzさんと夢主さんにはぱんつ被って恋してもらいます(笑顔)。チャットになってしまうので、レスは不要です。 (2015年11月15日 4時) (レス) id: 78a494227f (このIDを非表示/違反報告)
奈美子(プロフ) - めろんぱんさん» そうですねwじゃぁもしも最終的にぱんつが一番多かった場合ぱんつ被って踊り明かしますか?← (2015年11月15日 4時) (レス) id: d0399a74e9 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 奈美子さん» 嬉しいです…!! 27日よりもぱんつの方が投票多いんですよもう泣いていいですよね泣きます('∀'°。 (2015年11月15日 4時) (レス) id: 78a494227f (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 胡麻崎さん» コメントありがとうございます!! せっかくコメントしてくださったのにすみません…!! 是非アンケートの方にご協力願いたいです! (2015年11月15日 4時) (レス) id: 78a494227f (このIDを非表示/違反報告)
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