【luz】あのさ。【歌い手】

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今日は卒業式。
もう、この学校ともお別れだ。

進路を決めて、
私は実家から離れて
大学に通うことになったのだ。

大学の近くのマンション。

バイトで貯めたお金で、
これから毎日、一人でやりくりをするんだ。

少し不安だけど、
前から憧れてたんだ。一人暮らし。

「じゃあ、またね」

私は、
目の前に居る3人にそう告げた。

「うん、
まあ…どうせ後で会うけどね」

「あはは、
まふくんそれ雰囲気壊しすぎ」

「そらだって笑いすぎ」

そら。まふ。そらる。

私は、
この3人によく助けられた。

あ…
3人じゃなかった。
ごめん、忘れてたわけじゃないよ。

寧ろ、今も待ってる。

光、
元気ですか？

私は元気だよ。

光と離れて、
軽く1，2年経つだろうか。

勿論、
私に彼氏は居なくて
光の帰りを待っている。

帰り、じゃないか。
実家に帰ったんだもんね。

なんかこう、
あんまり寂しくないんだ。

いってらっしゃいって言ったから。

絶対帰ってくるって、
約束してくれたから。

アドレスも消して、
連絡手段もないんだけど。

きっと彼は来てくれる。

『ただいま』って言ってくれる。

そう信じさせてください。

「A？」

「あ、ごめん」

この後は、
4人で打ち上げをする予定だ。

お疲れ様、と
これから頑張ろうって思いを込めて。

そらは、
デザイナーになるのが夢だから
専門学校に。

そらるは、
大学に行きつつ
大好きだった音楽を。

まふは、
音楽関係の仕事に就くために
専門学校へ。

私も、
まふと同じ所に。

それぞれ、
違う道を行くことになるけど
きっと、当分遊んだりするだろう。

いつか、
そこに光も交えて遊べたらな、なんて。

「どこ行く？」

「やっぱ焼肉でしょ」

そんなそらの提案により、
私達は一度家に帰ってから
4人で合流することになった。

私は小走りで家に帰り、

すぐに着替えた。









あぁ、
来月から
私の大学生活が始まる。

めろんぱんより('∀'+追記！→←60,いってらっしゃい

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