検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:83,069 hit

46,知ってる ページ14

「あ、あの……っ」

Aを待っていると、
転校生であり、るすくんの彼女の
そらさんが話しかけてきた。

彼女、だよね?

そっか、
るすくんと登校してたけど
Aと二人でどっかいっちゃったもんね。

「は、はい」

慌てて返事をすると、
少しだけ近寄ってきた。

「あの、
光のことやけど…
多分…私のことじゃなくて
もう、Aさんのことが好きなんです」

なんて、
うつ向いてそう言った。

ちらちら見せる方言。

るすくんと同じ所に住んでたんだな、
なんて、確かめるようにそう思った。

「私が越してきたから、
だからちょっと驚いてるだけで…」

話してみると、
なんだか良い人そうだった。

なんて、
今はそれどころじゃない。

「それで、
私またあっちに戻ることになったんです」

「え…?」

「この事とは関係ないんですが、親の仕事の都合で」

なんて、
僕に苦笑いをしてみせた。

それって、
皆知ってるのかな。

「だから、
光も多分…私があっちに戻ったら
Aさんのこと、きっとまた…」

そう言った時、
るすくんのような影が見えた。

「あ…来ちゃった。
私は、光のこともういいですよ、
光はAさんのことが好きだから」

そう言うなり、
少し近くなった距離を、
彼女は後戻りをして元通りにした。

知ってるよ、
るすくんがAのこと好きだって。

Aは、
僕のこと異性として見てないって。

るすくんのことが、好きだって。

そう思うと、
目尻が熱くなってきて
涙が出ないように、ぐっと堪えた。

好きになってもらえないなら
付き合ってる意味なんてない。

僕が苦しいだけ。

きっと、
優しいAも苦しい。

だから、
僕等にこういう関係は向いてないんだよ。

幼馴染みに戻りたいけど、

今はちょっと無理。

ごめんね、A。

俺です('∀'→←新作あがりましたー('∀' ※追加



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (166 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
465人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , luz , めろんぱん
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アカメガネ(プロフ) - 今更ながらこの小説を読ませてもらっています。luz君から引っ越しが告げられるという意外な展開のとこから本当の友達が引っ越すかのように悲しくなる位のめり込みました(( これからも活動頑張って下さい!(?) (2015年12月6日 1時) (レス) id: 58de198dd5 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 奈美子さん» そうですね…小説作りますけど、題名がまず『ぱんつ。』で、luzさんと夢主さんにはぱんつ被って恋してもらいます(笑顔)。チャットになってしまうので、レスは不要です。 (2015年11月15日 4時) (レス) id: 78a494227f (このIDを非表示/違反報告)
奈美子(プロフ) - めろんぱんさん» そうですねwじゃぁもしも最終的にぱんつが一番多かった場合ぱんつ被って踊り明かしますか?← (2015年11月15日 4時) (レス) id: d0399a74e9 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 奈美子さん» 嬉しいです…!! 27日よりもぱんつの方が投票多いんですよもう泣いていいですよね泣きます('∀'°。 (2015年11月15日 4時) (レス) id: 78a494227f (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 胡麻崎さん» コメントありがとうございます!! せっかくコメントしてくださったのにすみません…!! 是非アンケートの方にご協力願いたいです! (2015年11月15日 4時) (レス) id: 78a494227f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めろんぱん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年9月1日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。