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45,お揃い ページ12

「まふ、ごめん」

「ううんー…何の用だった?」

私は急いでまふの所に戻り、
光を好きになっちゃだめだなんて思いで、
まふの手を自分から握った。

「何でもない、ちょっと仲直りしただけ」

なんて、
仲直りどころか
ますます意味が分からなくなったけど。

鞄の中に入ってるブレスレット、
あれ、光のとペアだよね。

何で私に渡したの?

光を好きだった記憶がぶり返す。

ううん、
本当は今も好き。

さっきだって手を引かれた時、
やり直そう、とか言ってくれるかなって。

私は悪い子だ。

「へへ、無理に手繋がなくていいよ?」

「無理になんて繋いでない」

まふにそう言われ、
さっきよりも強く握った。

ばか。

「るすくんのこと、
Aはどーしたら諦めるかなぁ」

なんて、
苦笑いをしながら呟く彼。

やっぱり、
全部分かってるんだ。

私が光のこと、
まだ好きなことも。

まふのこと、
異性としてあんまり見れないことも。

幼馴染みって恐ろしい。

「さっきね、
そらさんと話したんだ」

「え?」

まふが、
少し困ったように話し始めた。

…あ、そっか。

私と光が居なくなって、
残されたのはまふとそらさんってことね。

「私は、光のこともういいですよって言ってた」

眉をひそめて、
涙目になる瞬間を見た。

「光は、Aさんのことが好きって」

そう言った瞬間、
まふの目から涙が零れた。

そっか、
まふにとっては苦しいんだ。

自分で言うのも抵抗があるけど、
まふは私のことが好きだから。

そして、
私がまだ光のことを想ってるのを知ってるから。

「…っ、ごめん」

なんて
制服の上に着ているカーディガンの袖で涙を拭った。

私、
またまふを泣かせてる。

何してんだろ。

「ねぇ、別れよ?
僕さ、Aの彼氏
なんて上っ面下げてんの辛くなっちゃった」

なんて、
私にそう告げた。

「僕じゃAを笑わせられないから、
るすくんじゃなきゃダメみたい。」

なんて
まふは早歩きで私を抜いた。

嫌だよ、
ぎすぎすするの。

我が儘でごめん。

まふは、
私の側に居てよ。

新作あがりましたー('∀' ※追加→←44,理解不能+a



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アカメガネ(プロフ) - 今更ながらこの小説を読ませてもらっています。luz君から引っ越しが告げられるという意外な展開のとこから本当の友達が引っ越すかのように悲しくなる位のめり込みました(( これからも活動頑張って下さい!(?) (2015年12月6日 1時) (レス) id: 58de198dd5 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 奈美子さん» そうですね…小説作りますけど、題名がまず『ぱんつ。』で、luzさんと夢主さんにはぱんつ被って恋してもらいます(笑顔)。チャットになってしまうので、レスは不要です。 (2015年11月15日 4時) (レス) id: 78a494227f (このIDを非表示/違反報告)
奈美子(プロフ) - めろんぱんさん» そうですねwじゃぁもしも最終的にぱんつが一番多かった場合ぱんつ被って踊り明かしますか?← (2015年11月15日 4時) (レス) id: d0399a74e9 (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 奈美子さん» 嬉しいです…!! 27日よりもぱんつの方が投票多いんですよもう泣いていいですよね泣きます('∀'°。 (2015年11月15日 4時) (レス) id: 78a494227f (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 胡麻崎さん» コメントありがとうございます!! せっかくコメントしてくださったのにすみません…!! 是非アンケートの方にご協力願いたいです! (2015年11月15日 4時) (レス) id: 78a494227f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めろんぱん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年9月1日 0時

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