「深澤辰哉は言わせたい。（深澤辰哉）」 (ページ19)

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岩本「ありがとう。ごめんね、呼び止めちゃって」

『ううん。こちらこそ送ってくれてありがとう』

岩本「全然。1人で帰したなんてふっかに知られたら俺の首飛ぶし」

あの後2人辰哉の話や高校生、大学生の時の思い出話をしていたら、あっという間に21:00になっていた。

『んはは、大袈裟(笑)』

岩本「いやマジなんだって。Aちゃんがいないとこだとほんと凄いんだからね？」

『え、そうなの？』

岩本「うん。...てかさ、Aちゃんふっかに似てきたよね」

『...ん？』

岩本「今もさ、笑い方めっちゃ似てたよ。“んはは”って」

...無意識だった。確かに、いつからか「んはは」って笑ってるかもしれない。

岩本「嬉しそうだね(笑)」

『...まあ、』

岩本「てかやば、話しすぎちゃった」

『うわ、ほんとだ(笑)』

岩本「じゃあ、また明日」

『うん。明日』

私が家に入ってドアを閉めるまで見守ってくれてる岩本くんに手を振って、ドアを閉めた。

お風呂やご飯など一通り終えてスマホを確認すると、数時間前に辰哉からの不在着信。

掛け直すと秒で出た。

「...なんで出なかったの」

『ごめんね、岩本くんと会ってて』

拗ねるのは分かってたけど嘘をつくなんてできなくて本当のことを言うと、案の定分かりやすく拗ねる辰哉。

「...俺は1週間も会えないのに、」

『岩本くん、明日プロポーズするんだって』

「っ、は！？俺知らないんだけど！！」

渡辺「ごめん俺も聞いた。ちなみに佐久間も知ってる」

「なんで俺だけ仲間外れなんだよ！」

相変わらずのツッコミに思わず笑みが溢れる。

...会いたいな。