ただ愛する仲 Ⅳ【Hikaru.I】 (ページ14)

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A side

照から借りたメモ帳。
文面や写真が事細かに書かれている。

『…B-11？』

写真に書かれた文字。
メモを見ると、“鉄筋の補強を要する”と記してある。

亮「ショッピングモールの図面？」

『借りられますか？』

亮「ふっかが持ってるはずだよ！
　 …俺が聞いて来ようか？」

『…お願いします！』

亮「任せて〜(笑)」

この件は阿部くんに預けて、明日にでも続きをやろう。

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「まだ帰ってきてないわ」

『まだですか…』

「康二と2人で出かけて連絡もないの
　電話するから待ってて？」

『ありがとうございます、あのこれ…』

「いい匂いね、嬉しい」

康二くんのお母さんに鯛焼きを渡して
勝手に家の中で待つ。

…鍵を閉めないのがいけないんだ。

ふと、妹さんの言葉を思い出して
あの青い薬を探した。

『…これだ、』

中身を見ると、何錠か残っている。
外から物音が聞こえて来た。

バッグの中へと突っ込んで照を待つ。

『…っ！』

照「ふっ、…何だよ。かっこいいか？」

『うんうんうん、…やばい』

照「言ったじゃん、その予定だって」

スラっとしたスーツを着こなす彼に
目を奪われる。

『何かの記念日なの？』

照「まぁ〜…」

『どんな？』

照「…社会適合者として生まれ変わった日かな。
　まぁ、盛大に祝えよ」

『どうやって…？』

ちょっとずつ近づいてきて、抱きしめられる。
そのまま唇が私に寄せられて…

　

　

康「なぁきいて、や…！？
　す、す、す、すまんなぁ！続けて！？
　あぁ〜〜！ฉันมันขยะ…」

他の国の言葉を呟いて、いそいそ出ていった。
……なんと気まずい。

照「…でも、そういう事だから」

『じゃあ同じ気持ちだね』

照「ふは、うわ〜…好きだなぁ…」

『…』

照「照れんなよ、」

そこに私のスマホに着信が。

『…大介？』

大〈はぁ…はやくきてぇ〜〜…〉

『え、ちょ！？』

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