ただ愛する仲 Ⅳ【Hikaru.I】 (ページ15)

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『…急かしておいてそんなこと？』

大「おい！ひどいなぁ…」

結局話をまとめると
一緒に居る女の子が気になって仕方ないらしい。

嫁に似てるとか何とか。

わざわざ照とばいばいをしたっていうのに。

自慢の銭湯に2人で別々の場所に入る。

『まぁ、一緒に居れば気になって当然でしょ？』

大「なんか…いいところしか見えねぇ
　若いのに頼れるし、真面目なんだよ。
　苦労してきたのに道も踏み外してない！」

『なんで困ってるの？いいことじゃん』

大「俺を止めてくれよーーー！！
　うっかりしたらセクハラになんだぞ！！」

まさか大介から恋愛相談だなんて。
いつもと立場が逆だから変な感じがする。

大「Aは照に会った？」

『…』

大「なんだよ隠すのか！？」

『何を〜〜〜？』

大「おい！！」

遠くから水を飛ばしてくる大介は子供みたい。
でもそれに飛ばし返す私も私だ。

『あははっ、ねぇやめよ！』

大「そっちがやめろ〜〜〜っ！！」

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逆上せる前に出て、コーヒー牛乳を飲む。

『ねぇ、大介の飲んでる薬って何色？』

大「え、白だけど」

『照のは青いの』

大「…それって重要なこと？」

『重要じゃ、ないといいな』

じゃあね〜、と陽気に帰っていった大介。

私は照の妹さんが居る病院へと向かった。

　

光「きっと私には渡さないから、有り難い」

『その薬が…悪いものなら教えて欲しい』

光「…はい」

妹さんがそのまま去ろうとするのを引き止めて、
事故の話だけど…と前置きをする。

光「気になるなら兄に聞いて下さい。
　いくら妹でも私からは話せません。」

…そんなの、どうやって彼に聞けばいいんだ。

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