今宵溺れさせて 目黒side ページ33
「あとちょっとやから」
「うううん」
ベッドの中で寝付けない俺の耳に聞こえてきたのは康二とAの声
に
無性にイラついたんだ
最近俺の部屋にAは来ることはほとんどないし
おまけにAは俺を避けている
少ししてドアの開く音と足音がして
なんでだろう
呂律の回ってないAの声がやたらと耳に残ってて起き上がって部屋のドアを開けた
来ないなら行けばいい
それだけだ
Aの部屋のドアを開き久しぶりに部屋の中に入ればAは俺じゃない名前を呼ぶんだ
「こおじ?」
もう全部嫌なんだけど?
『じゃないけど悪い?』
そっと近づいてベッドに腰掛ければAは真っ暗な部屋で少し布団から顔を覗かせる
「れんだあ」
『そうだね』
「あいたかったあ」
ねえ?そんな状態で康二といたの?
ねえ?そんな声でそんな顔で康二となに話してた?
『妬けるんだけど』
「れんちゃん」
『いや、なに?』
「きげんわるいの?」
『別に』
「んもっよしよし」
俺の頭に手を伸ばす君の手を掴んでAを見つめればAは俺の手をぎゅっと握るんだ
『そんな状態で触んなばか』
なんでかな
Aは他の人と違って見えて俺は多分君ならどこまでも甘やかせるし
愛せるのかもしれない
でも
君も俺だけでいいじゃん?なんて思っちゃうんだ
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作者名:むぅ | 作成日時:2019年10月24日 0時