祈れば君の盾 宮舘side ページ12
目の前で行方不明中の彼女が美味しそうにオムライスを食べていて
綺麗なスカーフの隙間からは真っ赤な痕が痛々しく生々しく覗いてる
『今日会ったの?』
その痕に指を指しながら聞けばAはスプーンを置いて息を吸った
「そう...家に帰るにはこれをちゃんとしようって思ったんだけど
ごめんねまだ帰れないや」
なんていうかさ
君はちょっと不器用すぎて
でもそこが愛おしいんだよね
『いいよA謝らないの』
「涼太がね思ってるより私はさ」
『聞いたんだよふっかやラウールから』
「あー......そっか」
いい?なんて煙草をくわえるAにやけにドキッとして
『そのことに関しては言葉が見つからないのは事実かもしれないけど
AはAだからさ俺らと一緒に笑ってご飯食べてるAでいいじゃん』
「.....っ」
煙草を少し噛んだ君を見て心がぎゅっとした
『まだ帰れないなんて言うなよ
そのままでいいから俺らがそばに居るから
帰っておいで』
「でも...」
『変わらないんじゃないじゃん
変わろうとしてんじゃん?
だからそばに居させてよお願いA』
煙草を灰皿に押し付けたAを見つめながら目を細めるとAは困った顔で笑ったんだ
「ラウちゃんにも涼太にもお願いされたら降参だよ
それに...翔太と仲直りしなきゃだから」
そんな君に微笑んで
ラウールと会ってたんだなとかどうでもよくてさ
目の前の君を俺はただただ守ってあげたいって支えてあげたいって
どんな力で掴まれたのか知らないけどさ手首まで真っ赤にしてる君を
やっぱ俺は守りたいんだよ
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作者名:むぅ | 作成日時:2019年10月24日 0時