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本格的に超特急の活動が始まって、
レコーディングとか慣れたもんだった。

でもうまくいかない時はとことんうまくいかない。

俺はタカシとか再反対の性格で、
大雑把とゆーか、適当というか、
なんとかなる精神で生きて来て、音楽も同じ。

感覚だった。自分が歌いたいように歌えばいい、
自分の好きなように、自由に歌えればよかった。

だからレコーディングで色々アドバイスされるのは、昔から嫌だった。
でもそれをわかってくれる奴なんて誰1人いなかった。
何か言えば、生意気だ。
好き勝手歌うな。こればかり。
だからどうせここも同じだって思った。

楽しかったはずの音楽。今となっては機械のように歌ってるだけ。
綺麗な音程で、確かなテンポで、
あーつまらない。

超特急、変われると思ったのに、
つまらない日常になにか変化があると思ったのに。

ライブもつまらないなって思ってた。
ダンサーもまだまだ下手くそ。ユーキだけや、まともに人前で踊っても良いなと思える奴は。
他は論外、バックボーカルの俺の方がダンス上手いんちゃうか。

そもそもなんやねん、バックボーカルって。
初めて聞いた、おれはもっと真ん中で歌いたかった。
俺らがいないときは、バックパネルでライブしやがって。
俺らがいんくてもライブはできますよーってか、
ふざけんな。

あー言い出したらきりがない。
全てが不満だ。

高校卒業のいま、将来どうしようか
受験も考えてるけど見事に全滅。

正直保証が欲しかった。
超特急がダメだった時の、第2の人生を歩みやすいように
超特急とは別の選択肢が欲しかったから。

何やってんだろ俺は。
こんなんでボーカルやっていけるのか、
やめようか、やめたい、歌いたくない
歌うのが怖い。
音楽が嫌いになりそうで怖い。

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設定タグ:超特急 , 吉野晃一 , 草川拓弥 , オリジナル作品
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作者名: | 作成日時:2016年11月26日 0時

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