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俺が今の事務所に入る前に通っていた事務所があって、
そこでもグループでボーカルを担当していた。
でも、
「お前の歌い方ってさ、癖つっえーよな、その歌い方どうにかならへんの?」
「あってねんだよ、周りと。もっと周りを見て自分勝手に歌わないで。好き勝手に歌うな!」
癖ってなに。
自由に歌ったらあかんの?
なにも楽しくなかった。
自分の声が唯一の自慢で、歌があるから自分が存在できる。そう思っとったんに。
自分の全てを否定されたような感覚で
全てを
捨てたいって
好きな音楽も歌も、
小さい頃から表舞台にたってた俺はこの世界しかしらんくて、ずっとこの世界で生きて行くんやろなってそう思ってたのに、
もう辞めよう。
事務所も、大好きな
歌も。
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作者名:ゆ | 作成日時:2016年11月26日 0時