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4「あいつさ、コーイチ。お前のこと嫌いであんな風に言ったんじゃないと思うから。」
4「あいつはそんなやつじゃない。だから大丈夫だよ。カイの言う通り明後日にはあいつも元気になってる。」

「うん。そうだといいな。」
「でもね、コーイチ君のいってることも本当だなって思うんだ。」

4「。。。」
「ボーカルオーディションの時、初めてコーイチ君の歌を聴いた時、涙が出たんだ。
あの時、私自身辛くて。何やってもうまくいかなくて、大好きだったはずの音楽がいつの間にか嫌いになってた。音楽で食べていきたいって思っていてもそんなの無理だって諦めてて、いっそのこと音楽なんて辞めちゃえばいんじゃないかって。
でもそんな時にコーイチ君の歌を聴いて、一気にそんな気持ち吹き飛んだんだ。」
「歌っていた本人もどこか寂しそうで自分の歌を聴いてくれって必死に歌ってて、そんな姿みたら今までの自分と重なって、必死になって認めて欲しい居場所が欲しいって叫んでるみたいで、私この人に歌いたいって思われるような歌を作りたいってそう思うようになったんだ。」

4「。。。まこならできるよ。作って欲しいそんな曲。まこのいうとおり、あいつはいろんなもん背負ってるよ。前の事務所でもいろいろあったみたいだから。」

「前の事務所?え、コーイチ君今の事務所と違うとこにいたの?」

4「らしいよ、ちょこっと耳にしたぢけだけど。
きっと、俺たちと同じ、自分の居場所をここで探してる。」

「自分の居場所、、タクヤ君も?探してるの??」

4「俺?いや、俺はべつに、、
そんなん考える前に俺はダンス上手くなんなきゃ、今日もレッスンで怒られたよ笑
もっと上手くなんないと。」

「タクヤ君は頑張ってるよ、だから大丈夫、私応援してるから。」
4「まあ、頑張るよ。まこもさ、大丈夫だから」
この人の頑張れはどことなく心に染みる。

頑張れよって言葉より、大丈夫って言葉の方がずっと重みがある。
コーイチ君と話をしなくちゃ、ちゃんと向き合うんだ。
もっとコーイチ君の事を知りたいから。
ちゃんと、仲間になりたいから。

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作者名: | 作成日時:2016年11月26日 0時

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