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3人でラーメンを食べ終わったあと、それぞれ家路に向かう。
駅でかい君とは別れて、タクヤ君と私は最寄の駅が同じだから途中まで一緒に帰ることにした。
電車から降りると
4「まだ時間あるしさ、ちょっと寄り道しよ」
「え?寄り道?どこいくの?」
4「まー、ついてきてよ、」
そういうとタクヤ君は自分の自転車に手をかけながら目的の場所に着くまではお互いに無言だった。
4「ん、ついた、」
ついた先は滑り台とブランコがある公園。
もう夜の9時を過ぎていたから誰1人と遊んでいる子供はいなかった。
タクヤ君は自動販売機で飲み物を買うと、暖かいココアを私にくれた。
「ありがとう。」
タクヤ君は飲み物を私に渡すと1つ大きな滑り台の上に登って
4「まこも登ってこいよ」そう言った。
少し肌寒いこの季節に公園で暖かい飲み物を飲みながらってのはなんだか心地が良い。
4「ここの公園さ、家が近くて小さい時から何かあった時はよく来てるんだ。この滑り台の上でこうやってボーとしながら空眺めてるの。」
「ふふ笑タクヤ君て以外とロマンチックなんだね笑」
4「うっせーよ笑俺だってたまにはそうしたい時があんのー」
タクヤ君とは初めてあった時から今までこうやって何かあった時は私の事を気遣ってくれる。
前にもテストの点数が悪くて落ち込んでいた時、俺の方がバカだから大丈夫だってそう言って自分のテスト用紙を私に見せて来た。
超特急でもそう。自分のことより周りのメンバーのことを気にして、この間も自分もレッスンで疲れているのに、ユーキ君が脚を痛めた時レッスン終わり毎日ユーキ君の脚をマッサージしていたのを私は知ってる。
なんだろう。タクヤ君といると心が暖かい。
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作者名:ゆ | 作成日時:2016年11月26日 0時