僕等の居場所 (ページ11)

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あのオーディションから少したって、
私は高校生ながらスターダストプロモーションの音楽スタッフとして事務所に所属した。
今まで音楽スタッフのバイトは吉野真琴でやってきて、これからも吉野真琴でやっていくつもりでいる。

でも、今までと違うのはそのことを音楽スタッフの佐々木さんにだけ伝えたこと。
きっといつかばれそうだったから。
あの小野寺の娘だと伝えたときは少し驚いていたけれど、やっぱりそんな感じがした、と、言われたときはなんだか嬉しく感じた。
今はまこちゃんと言われている。

あと前と変わった点といえば、
私が担当する事になったグループは超特急って名前ってこと。
ダンサーがメインでボーカルがバックなんだとか。
2人のボーカルのオーディションを見ちゃったから正直バックボーカルってゆーのはなんだか腑に落ちなかった気もするけれど、、きっとあの2人ならダンサーを支えることが出来るはずだなって思った。

そんなこんなが決まっていくうちに私もひとつ上の学年になって高校二年生。
高校は一年の時に通っていた学校ではなく都内にある学校の芸能コースに転校をした。
私は芸能志望ではなかったけれど、音楽に専念したいというのもあって、そのまま事務所に所属って形にして芸能コースに通わせてもらってる。

周りは可愛い子かっこいい子ばかりなわけで、、なんで自分がここにいるのか分からなくなるくらい、、！！
その学校にはもちろんここの事務所の子達も沢山いるわけで、、

？「おはよ！今日朝一で英単語のテストだってさ、」

「え！！忘れてた！私勉強してない！どーしよ！」

？「昨日の授業でやった範囲だし少し出来んじゃない？」

「私海くんみたいに暗記力ないもん、、」

2「ほらまだ時間あるんだし、少しでも覚えたらー半分とらないと今日居残りだってよ、」

「それはやだ！お願い教えて！」

2「教えてって、今から死ぬ気で覚えろ」

超特急のメンバーの1人でもある小笠原海とは同じ学校、同じクラス。
まだちゃんとしたレッスンは始まっていないから他のメンバーさんとかは全然仲良くないんだけど、
海くんは転校してきた日から人懐っこくはなしかけてきてくれて、だんだん話すうちにお互いに超特急に関わってることを知って仲良くなった。

にゃんちゅうみたいな笑い方だなってそう思ったのが第一印象で今は人懐っこくて頭が良くてってそんな印象。これが小笠原海との出会い。