個人勉強 ページ12
《Aside》
「もしもし」
「Many people in…ば、バリオウスアジアン…こんとりーず？」
「なに？」
「こんとりーず？」
「なに見てんの」
「教科書」
「バイトは？」
「今日は休みです」
「勉強してんの？」
「一応」
「それ範囲じゃねーだろ」
「…え？」
「行こうか？」
「…いいですよ。んとー」
「お前の英語聞き取れない」
「…じゃあ、写真送ります」
「そもそもそこ範囲じゃねーし。行く」
「…来たいだけじゃないですか」
「それもある。とりあえず行くから」
「はーい」
英語くらい勉強しておこうと思って久しぶりに教科書を開けば意味わからなくて、先輩に電話してみたら来るって言われた…
明日はテスト。
連日のバイトで学校でも会ってなかったからちょっとだけ久しぶりに会う先輩。
１時間くらいすると私服の先輩が現れて部屋に案内して教科書を渡すと範囲を教えてくれて、しばらく勉強を真面目に教えてもらっていたんだけど…飽きてきた。
「先輩ってー、彼女とクリスマスとか過ごしてたんですか？」
「過ごしてねーけど」
「え、なんで？」
「別に一緒に居たくなかったから」
「…好きで付き合ったんじゃないんですか？」
「うん」
「あーそうなんですか」
「こうやってデートすんのもしたことなかった」
「え？！じゃあ、何してたんですか？」
「なに…勝手に家来てとか、家連れ込まれてとか」
「…すごいっすね」
「んーすごかったね」
「じゃあ、色んなことしましょうね」
「…色んなことって？」
「先輩がしたいこと？色んな所デートしたり、色んな思い出作りましょうよ！」
「クリスマス、バイト休めんの？」
「……た、たぶん」
「クリスマス、一緒に居ようよ」
「休めたら！」
「休んで？」
「…はい」
先輩の過去の恋愛を聞いてたら意外と興味深くて思い出作ろうなんか私から言っちゃったらクリスマス、バイト休んでって笑顔で言われてしまった…
これはキラースマイルだ…
．
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作者名：suzu | 作成日時：2019年8月1日 19時
