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彼女の狙い ページ1
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「やっぱり会長は全種目出た方がいいんじゃないですか？てことで私が実行委員長やるんでお気遣いなく」
って、この間の生徒会で言われて、他のメンバーもそれに承諾してしまって…
こいつがただ競技に出たくないから実行委員長やるとか言ったに違いないのに…
実行委員長とか言いながら挨拶とかは全部俺だし、こいつがやる事って順位判定と後夜祭の準備
ただ競技に出たくないだけなのに…みんな騙されるなんて…
「挨拶考えました？」
「うん」
「じゃ、ハチマキお願いしますね」
「待てよ」
「はい？」
「お前何やんの」
「私はこれからグラウンドに行って、岸の見張りです」
また、出た。岸の名前。
「岸がテントを張ってるので、それを」
「見張る必要なくね」
「いや、やっぱり実行委員長として」
「…お前な」
「では、」
「待てコラ」
「へんたい！！！！」
「張り切ってくれるのはありがたいけど、岸は必要ない」
「…そこですか？」
「ほかに？」
「いや、仕事もっとしろとか。俺に押し付けてんじゃねーよとか」
「そんなのどうでもいい」
「え…」
「岸がきにくわねぇ」
「相変わらずの独占欲ですね」
「んーまぁ」
「…離してくださいよ」
「やだ」
．
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作者名：suzu | 作成日時：2019年8月1日 19時
