稀血のペットになりました。

＊ ページ37

血液検査やらなんちゃらが終わり、結果が分かったらしい。

「まず、あなたが人を食べずに男性の体液を求める理由ですが…。」

珠代さんが口を開く。1番知りたかった事だ。

「おそらく、大量の無惨の血が…。お腹、つまり子宮の部分に入ったからでしょう。」

なるほど？納得がいくような、いかないような…。

「次に、鬼舞辻無惨の呪いを解いた理由ですが、鬼になった直後に稀血の力を得たからかと。ただ、太陽を克服している理由まではすみませんが分かりませんでした。」

稀血の力か…。

「そして…。たいへん申し上げにくいのですが、今Aさんは不死川さんの唾液を食事としているのですよね？ココに無惨の血がそそがれているのであれば…もっと、美味しい食事がありますよ。」

『は、はあ？』

お腹をポンポン叩かれながら珠代さんに囁かれる。

それは悪魔の囁きのようで、でも、その意味は分からなかった。

「…ともあれ、Aさんに強制しているんけではありません。ですが、稀血のアレを摂取すれば、今よりももっと強くなるでしょう。それこそ、鬼舞辻無惨を倒せるほどに。」

結局珠代さんのアレがなんなのかは分からなかったのだが、とりあえず無惨よりも強くなれるかもしれない、ということは分かった。

私が頑張れば無惨を倒せるのかな。

でも無惨を倒したら私とご主人様の関係ってどうなるんだろう。

頭の中にあるのはやっぱりご主人様の事ばかりだった。

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