初恋は知っている〜七鬼編〜

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教室に入ると、昨日のメンツが揃っていた



すると、若武君がすごい勢いで立ち上がって手を後ろのポケットに突っ込みながら全員を見回した



若武「昨日の夜いいことを思いついたんだ。新説だぜ。しかも2つ」




どうせまともじゃない説だろうな。



そう思いながら、彼の話に耳を傾ける


若武「なぜ俺のチャリが盗まれたか。昨日出た説は3つだ。第1、ただの乗り逃げ。第2、恨みからした犯行。第3、先生や先輩の忠告」



なるほど、チャリが盗まれたのか


てか、秀明ってチャリ通NGじゃなかったっけ



若武「そして昨日の夜俺が考えた第4のセンはコンビニ強盗が乗って逃げた。さらに第5のセン」




そこから声を1層低くして喋り出す若武君



若武「それは、あのチャリが普通のチャリじゃねくて特別なものだったからだ。つまり、自転車工場でチャリを作っているとき、何かが起こって、あのチャリの部品の中に重大なものが紛れ込んだんだ。工場に逃げこんできた宝石泥棒が、捕まりそうになって、目の前にあったあのチャリのハンドルの中にそれを埋めこんだとか。で、そいつは、あのチャリに自分だけに分かるマークをつけておいたんだ。そして工場からずっと狙いをつけてきて、ついに盗んだんだ」








、、、は？

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