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「おい、テメェどんだけ俺を待たせやがる。」
目の前にいる男……なのか女なのかも定かではない生き物が私に話しかけている
すっごい綺麗な顔。肌も透き通ってるし、まつげもバッサバッサ。
ちょっと待ってよ。私があんなにつけましても敵わないぐらいのまつ毛の量じゃん！
「……おい、テメェまじで聞いてる？」
「はい、聞いてます。見てます。お名前は？」
「…………」
いやーね、こんな彫刻みたいな顔の生き物見たら誰だって私みたいになるって。
しかも、逆ナンしちゃったじゃん！
「すごい綺麗な顔ですね！少し触っても？」
「あ、おい！バカヤロウっ!!!」
返事をもらう前に右手を伸ばして彼……かも分からない生き物の頬に触れっ……
られない。あ、そっか………私は死人なんだった。
現実っていうか真実っていうのか、少しだけ忘れていたのに思い出してしまった
「はぁー、言わんこっちゃねーな。」
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