藍沢先生の彼女は強くて弱くて脆い。

いざ決行。と計画。 ページ20

no side
この日、バーめぐり愛には、藍沢、緋山、白石、藤川の姿があった。

このメンバー全員が抜けると勘がいいAは不審がるだろうからと、冴島は向こうに残ってくれた。


藍「今日ここへ呼んだのは他でもない、Aの事だ。


何となく察してると思うがあいつの命はもうそんなに長いものじゃない。」



苦しまじりに言った長くない、という言葉。



この言葉にかける言葉も見つからない他メンバー。


緋「最期までうちらであの子を笑わせる。


最高の人生だったと少しでも思ってもらえる様に。



　 偽善じゃない。ぶつかって当たり前。それでも楽しめると思うのよ。



　 人生ってそういうもんでしょ？」



と、緋山が言った。


グズグズしてる暇などない。とにかく彼女から時間という期限がいつ奪われるかわからない。


それを彼らは改めて肝に銘じた。




藤「結婚式、やるんだろ？藍沢。」



藤川が言う。






そこですかさず白石が声を上げる。





「その前に、プロポーズでしょ？」




緋「プロポーズねぇ…Aの負担も考えると、プロポーズは病院のほうがいいよね。


　 ヘリポート…とか？」



この緋山の名案で、プロポーズが決まった。


決行日は、




一週間後。






Aの誕生日の日だ。









その頃のAと冴島。

冴「A！無理しないで。」


目の前の彼女は無理やり身体を起こし動こうとしていたのを冴島に見つかり説教を受けていた。



するとAは、








「動かないと…ｯ!歩かないとｯ!


　 動けなくなっていく自分が怖いのよｯｯ!」




悲痛な叫びを上げていた。






果たしてこの双方の状態で






　 プロポーズは上手くいくのだろうか？

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