【FAIRYTAIL】滅竜魔導士奮闘記 (ページ12)

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幽鬼の支配者 (2) ページ12

そんなことをしながら楽しげに帰っていると、周りの人達が、何やらコソコソと私たちを見ながら言っている。

「妙に注目されてんなぁ」

「なんかやな感じー」

そう呟くグレイとハッピーの言葉に私も周りを見れば、何か怯えたような、可哀想な人を見る目を向けられていることに気づく。

「ギルドの様子がおかしい…」

そのエルザの言葉にギルドの方を見上げれば、いつもとは違う雰囲気、嫌な雰囲気がある。

急いで、ギルドに向かい目にした光景はあまりにも酷く悲しいものだった。

『なに、これ……』

無数の鉄の棒がギルドのあちらこちらに刺さっている

「俺たちの…ギルドが！！！」

そのナツの怒りの声に、私もギュッと拳を握る。私たちの大切なギルド、家をこんな風にしたのは誰なのか

「………ントム」

「え？！」

「今なんつった？」

「『ファントムって言ったの(か)』」

後ろから声をかけてきたミラの言葉に、耳のいい私とナツが反応する。

「悔しいけどやられちゃったの」

その悲しげなミラの表情にふつふつと怒りが湧いてくる。

なんでこんなに酷いことができるのファントム…。