【銀魂】もう一度あなたを愛す7【坂田銀時】

◇第三百章◇ ページ8

土方｢お前がいるっつー事は、アイツらも居るってわけか｣


貴方｢まぁ、そうですね。久々の依頼で来たんですけど、全く仕事をしてません｣


土方｢お前らなぁ…｣


お前…とは言っているものの、どうしても土方さんは、私の事を呼び捨てで呼んでくれない。
そろそろ良くないか？


よし、こうなったら、一回名前で呼んでみようかな。
んーと、確か…


貴方｢十四郎｣


土方｢んん！？！？｣


あ、予想以上の反応…か、かわゆす！！！


貴方｢十四郎？トシ…とーしろー｣


土方｢待て待て待て待て、いきなり何だお前！！｣


貴方｢いやー、土方さんがどうしても私の事、呼び捨てで呼んでくれないので｣


土方｢ああ！？んなの、別にどうだって…｣


貴方｢良くないです！！何か距離感あって嫌なんです！！｣


土方｢良いだろ、距離感大事よ｣


貴方｢兄貴ィ！！｣


土方｢だから、誰が兄貴だ！！｣


頑なに呼んでくれないため、私は一つ決めた事が有る。
土方さんが呼び捨てで呼んでくれない限り、私は土方さんの事を下の名前で呼ぶ事にした。


貴方｢十四郎、あっち行こう！！連れてって！！｣


土方｢やめろその名前呼び！！っつーか、一人で行けねぇならそこら辺に座ってろよ！！それか脱げそれ！！｣


貴方｢え、変態発言ですか！？セクハラ！！｣


土方｢誰が変態だ！！｣


貴方｢あで！！｣


パァンと頭を叩かれた。


貴方｢呼び捨てして下さいよ〜…｣


土方｢良いだろ別に。AさんはAさんだろうが｣


貴方｢初めて会った時は、あんなに優しかったのに…何か段々、扱い酷くなって来てませんか？｣


土方｢気の所為だろ｣


貴方｢ぐぬぬぬぬ…｣


本当に呼んでくれない。
え、何で？？
何でそんな頑ななの！？
それに何の意味があるの！？！？
新種のツンデレ！？！？


貴方｢十四郎！！呼び捨て！！！｣


土方｢誰が十四郎だ！！せめてトシの方が良い！！！｣


貴方｢なら十四郎で！！！｣


土方｢テメェ…｣


貴方｢大体、銀時だって下の名前なんだし、十四郎でも良いじゃないですか｣


土方｢どっからあのクソ天パ出てきた｣


貴方｢結婚式、行きますよ｣


土方｢そうか。死ね｣


貴方｢生きます。十四郎｣


土方｢いや、最後要らなくね？｣


あは。
ただ呼びたいだけなのだ。
だって、何か気に入ったんだもの。


兄妹ぽくね？
癖になったらどうしよう。

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