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◇第九十六章◇ ページ49

隣にはあの得体の知れない物体は居なかった。


貴方「本当に攘夷志士っていう自覚あるの?土方さん達に見つかっても知らないよ?」


桂「大丈夫だ。いざと言う時はんまい棒がある」


貴方「いや、だから使い方おかしいって」


自慢げにんまい棒を見せてくるが、何か腹が立つ。


貴方「その格好、暑そうだね」


桂「攘夷志士たるもの、暑さなどに負けてられんからな」


貴方「何その変な侍魂みたいの」


桂「侍魂じゃない、桂だ」


貴方「あんたの事なんて誰も言ってないよ!!」


定着し過ぎだ。
変なとこでこのツッコミっぽいのしてくるからな。
もう既に疲れた。


桂「久しぶりに二人で話でもせんか」


唐突に聞いてきたものだから少し驚いた。
さっきまでの馬鹿みたいな顔が真剣になっている。
コロコロ表情が変わるなコイツは。


貴方「そうだね。そう言えば近くに公園有ったし、ベンチに座って話そ」


という事で、万事屋ではなく公園へと向かうのであった。





〜in公園〜


ベンチにストンと腰を下ろす。


貴方「あー、暑い」


桂「夏だからな」


相変わらず堅苦しい奴だ。
天然バカとでも言おうか。


桂「ところで、十年間一体何処で何をしていたのだ」


聞かれるだろうなと思っていた質問を投げかけられた。


貴方「そうだねー、色んなところ旅してたかな。兎に角四人に会いたくて」


桂「特に銀時に、か」


と言われた瞬間、ドキッと心臓が跳ね上がるのと同時に、体の熱が増した気がするのを感じた。


貴方「ええ!?あ、いや別に私は…」


違う違うという素振りをしながら否定する。


桂「別に無理しなくても良いぞ。皆知ってることだ」


貴方「えええ!?なんで!?」


桂「分かりやすかったからな。顔に出すぎだ。逆に何故銀時は気付かなかったのか…不思議なくらいさ」


呆れ顔で真正面を見る桂を見ながら、マジでか…と心の中で私自身を殴った。


貴方「でも、銀時は別に…」


桂「どうだかな」


貴方「へ?」


アイツが私に好意を寄せた事など無いだろう。
好きと言っても、ラブではなくライクの方だ。


仲間として、兄妹として好いてくれていたが、それ以上の感情など持ち合わせているはずが無い。

続編行かせてもらいます!→←◇第九十五章◇



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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時   
作品ジャンル:アニメ
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- 今読んでもすごい面白いです! (2018年8月26日 18時) (レス) id: 60ade2f7bb (このIDを非表示/違反報告)
つちのこ。(プロフ) - 1話から再読です!やっぱギャグがいいっすね・・・ww (2016年6月20日 23時) (レス) id: 64cd32f392 (このIDを非表示/違反報告)
晋助 - とてもおもしろかったです!俺名前が晋助で銀魂のキャラとかぶっててだいすきです!応援してます!!頑張ってください!! (2015年11月3日 13時) (レス) id: 889a1454a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちーず(プロフ) - もうギャグ半端ないですwwめっちゃ笑っちゃいました・・・wwおもしろいです!がんばってください! (2015年7月27日 17時) (レス) id: 64cd32f392 (このIDを非表示/違反報告)
- すごくおもしろいです!更新頑張ってください! (2015年7月8日 14時) (レス) id: 012e254ff4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LAZU(らず) | 作成日時:2015年6月22日 20時

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