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◇第九十二章◇ ページ45

この人たちが煩かったせいか銀時が、ん、と言う声を出して起き上がった。


銀時「あれ、悪ぃ。肩寄り掛かってたわ」


目を擦りながら眠そうに言う。


まだ頭が働いていない所為か、状況を理解していないようだった。


男2「なぁアンタ。この子の彼氏さん?」


とんでもない事を言うものだ。


それに銀時は、は?と答えた。
何言ってんのって顔をしている。


男1「お兄さん、何か弱そうだね。俺たちの方が強いんじゃね?」


銀時を馬鹿にして楽しむつもりだろう。
まぁ、銀時はそれには乗らなかったが。


銀時「あーそうなの。良いんじゃない?自分に自信が有る事は良い事だよおやすみ」


再度寝ようとする銀時を無理矢理起こした。


貴方「ちょっと待ってよ!!何で寝ようとするの!?ナンパされてるの、分かる!?」


銀時「…ナンパ?難破船が…なんだって?」


貴方「難破船じゃなくてナンパ!」


銀時「あー、それは夢だ。お前なんかナンパする男は居ねーよ」


貴方「どういう意味だコラ」


どうやら、無理にでも寝たいようだ。


幼なじみがおっさん二人に絡まれてるのに無視って、酷くない!?
いや、おっさんって言うほど歳取ってないけど。多分まだ十代じゃないかな?
十九くらいか。


男1「女の事も大事にしねぇソイツより俺等の方が良いってー!なっ?」


楽しい事と言われて行く女なんてなかなか居ないだろうに。


と思っていた時に、片方の男の腕が、私を掴もうとこちらに伸びてきた。


それに私は反応出来ずに、反射的に目を閉じてしまった。


のだが、その手はパンッという音と共に、弾かれた様だった。


男2「なっ!?!?」


それを弾いたのは、銀時である。


男1「テメッ、何しやがる!!!」


男は銀時の胸ぐらに掴みかかった。


銀時「ギャーギャーギャーギャー、やかましいんだよ。反抗期ですか、コノヤロー」


その言葉を言い終わったと同時に、銀時はその男の髪を思い切り掴んだのだ。


男1「いっ!!!」


先ほどまでのダルそうな銀時の目とは打って変わって、私ですら恐怖を感じてしまった。


銀時「俺の大事なダチに、きったねぇ手で触ろうとしてんじゃねぇよ」


その声は、いつもと違う、とても低い声だった。


それと同時に、プーっと音がし、扉が開く。


男たちはヒィ!!と、情けない声を出しながら逃げ出して行った。
勿論、お金は払って行ったけどね。

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時   
作品ジャンル:アニメ
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- 今読んでもすごい面白いです! (2018年8月26日 18時) (レス) id: 60ade2f7bb (このIDを非表示/違反報告)
つちのこ。(プロフ) - 1話から再読です!やっぱギャグがいいっすね・・・ww (2016年6月20日 23時) (レス) id: 64cd32f392 (このIDを非表示/違反報告)
晋助 - とてもおもしろかったです!俺名前が晋助で銀魂のキャラとかぶっててだいすきです!応援してます!!頑張ってください!! (2015年11月3日 13時) (レス) id: 889a1454a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちーず(プロフ) - もうギャグ半端ないですwwめっちゃ笑っちゃいました・・・wwおもしろいです!がんばってください! (2015年7月27日 17時) (レス) id: 64cd32f392 (このIDを非表示/違反報告)
- すごくおもしろいです!更新頑張ってください! (2015年7月8日 14時) (レス) id: 012e254ff4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LAZU(らず) | 作成日時:2015年6月22日 20時

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