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◇第七十七章◇ ページ30

貴方「あー…ね…」


銀時「…何よ」


貴方「な、何でもないよ」


さっきの事で、ちょっと気まずくなってしまった。
何話せば良いの?
こんな時皆ならどうすんの?


と考えてたら、銀時が口を開いた。


銀時「そういや、十年前に言ってたこと。あれ、何?」


十年前に言ってたこと。
そんなもの何個もあり過ぎて分からんぞどれだ。


疑問に思っていることが分かったのか、どの言葉か教えてくれた。


銀時「ほら、戦争が終わった後に言いたいことが有るって言ってたやつ」


その言葉に、思い切り心臓が跳ねたのを感じた。


そう言えば、戦争中は銀時が好きなんだったあああああ!!


何言ってるの昔の私!
もう覚悟とかないんだけど!!
全て未来の私に任せようとするなよ!!!


しかも、それ昔の話じゃん。
今恋愛感情なんてそんな…。


貴方「い、いや別に大した事じゃないよ!?」


しかも声裏返ったよ。
恥ずかし過ぎんだろ、隠してる事くらい分かるだろ。


銀時「…まぁ、言いたくねぇなら良いんだけどよ」


慌て様に察してくれたのか、話を終わらせてくれた。


次は、私が気になってたことを聞いた。


貴方「…ねぇ」


銀時「ん?」


貴方「松陽先生は今も生きてる?」


銀時「っ!?」


聞いた瞬間、銀時はかなり驚いたような気がした。
いや、驚いたというよりは…罪悪感と悲しみの目…の方が正しかったかもしれない。


松陽先生は、私たち四人が子どもの頃に、連れて行かれてしまったのだ。
だから、松陽先生を連れ戻す為に私たちは戦争に参加した。


だが、私が先生の顔を見たのは、子どもの頃、目の前で連れて行かれたのが最後だった。
銀時なら知っているだろうと思い、聞いたのだ。


俯いたまま口を開かない。
どうしたのかと思ったが、しばらく経った後、少し顔を上げて口を開いた。


銀時「…あのな」


その声は、何処か迷いがあるように思えた。
私は、思わず銀時の言葉を遮ってしまった。


貴方「ぎ、銀時たちの事だから、助けられたんだよね!」


先を聞きたくなかったのかもしれない。
怖かった。
知ってしまえば後悔してしまうのではないか、と。


銀時は一瞬目を見開き、苦笑い気味で応えた。


銀時「あぁ、生きてるよ」


と。

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時   
作品ジャンル:アニメ
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- 今読んでもすごい面白いです! (2018年8月26日 18時) (レス) id: 60ade2f7bb (このIDを非表示/違反報告)
つちのこ。(プロフ) - 1話から再読です!やっぱギャグがいいっすね・・・ww (2016年6月20日 23時) (レス) id: 64cd32f392 (このIDを非表示/違反報告)
晋助 - とてもおもしろかったです!俺名前が晋助で銀魂のキャラとかぶっててだいすきです!応援してます!!頑張ってください!! (2015年11月3日 13時) (レス) id: 889a1454a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちーず(プロフ) - もうギャグ半端ないですwwめっちゃ笑っちゃいました・・・wwおもしろいです!がんばってください! (2015年7月27日 17時) (レス) id: 64cd32f392 (このIDを非表示/違反報告)
- すごくおもしろいです!更新頑張ってください! (2015年7月8日 14時) (レス) id: 012e254ff4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LAZU(らず) | 作成日時:2015年6月22日 20時

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