【銀魂】もう一度あなたを愛す2【坂田銀時】

◇第七十章◇ ページ23

あー暇だ。
暇だ暇だ暇だ！！！！
何が悲しくてこんなひっろい部屋にただ一人ポツンとしなくちゃいけないのさ！


しかも何もやることないからずーっと座って色々なこと考えてたけど、結局最
終的には妄想に辿り着いてるし何これ。


私の頭はそんな事ばっかか。
私の頭はそんな事でいっぱいです。
あれ、こんなアニメ前にどっかで見た気がするな。


めんま二分の一だっけ。
そんなんでいいや。


そう言えば、神楽ちゃんたちにはまだ夏祭り行くこと言ってなかったっけかな。
明日にでも言えばいいか。


夏祭り。夏祭りか。そう言えば、子どもの頃に夏祭りに行った時は、晋助と銀時の喧嘩を止める事で精一杯で、なかなか楽しめなかったっけかな。
桂も一緒になって止めてくれたっけ。


あれ、そう言えば…あ、そう言えば何回言うんだろ。前は桂の事ヅラとか小太郎って呼んでなかったっけ。
暫く会ってなかったから、いつの間にか桂になった気がする。
よし、これから小太郎って呼ぼう。


…うーん、ヅラでも良いや。
辰馬と晋助は元気かな。
辰馬は…まぁあの脳なら元気だろう。
いや、あまりのウザさにコンクリ埋めにされててもおかしくないかも。


晋助はぁ…元気だろうね。
戦争中に銀時と遊女の取り合いしてたし、もういっそのこと二人でラブホにでも行けよとか思った記憶有るしね。


遊女なんて男にとってはただの道具でしか無いんだし。
銀時と違って晋助はモテてたし。


でもまぁ、前の私は銀時が女と話してるの見るだけで腹が立ってたわけだし、今はモテてようがモテてまいがどっちでも良いから気が楽だね。


うん。うん…。あれ、何でこんな事考えてんの。
私は別に恋愛事には興味無いんだけど…。
そんな私の初恋相手が銀時って凄いよね。


確かに、馬鹿だしデリカシー無いし天パだし、頭悪いしいつもダラダラダラダラしてるし…でもそれに勝るほど銀時の長所は人を惹き寄せる力が有るんだよね。


何より、戦場で戦ってるあの銀時は、皆が何と言おうと格好良かったと思う。
何も知らない人たちに銀時の事を語らないで欲しいってずっと思ってたわ。
懐かしいな。


おっと、銀時が風呂から上がってきたようだ。
後半ら辺、銀時のことしか考えて無いんだけど。
え？嘘。え、違うよねこれ。私もう別に銀時のこと恋愛対象として見てないからね本当に。


私は再びふすまを開け、部屋の外に出た。

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