◇第二百四十三章◇ ページ1
雨がいつ止むのかも分からず、いつまでも濡れた格好でいるわけにもいかず、シャワーを借りた。
帰る家ももう無くて、所持金もほとんど無い。最後に風呂に入ったのは、果たしていつだったかも朧気だ。
服も体もボロボロで、久しぶりに鏡で見た私は見るに堪えない姿をしていた。
こんな奴、私なら絶対に声なんてかけないのに、あの人はわざわざ戻って来てまで、声をかけてくれた。
貴方｢本当に……不思議な人……｣
私はお金なんて持ってないのに、それでも助けてくれた。それが例え偽善だとしても、私にとってはそれが全てだった。
浴室から出ると、代わりの服やタオルが置いてあった。
貴方｢あ……｣
タオルを持ち上げると、その下には女物の新しい下着。
これ、まさか趣味？あのガタイで？いや……うん、まぁ色んな人がいるよね。
服を着て、テレビの音がする方へ歩いて行った。
銀時｢温まったか？服とかは俺のやつだから、だいぶデカいな｣
手が隠れるくらいには袖が長かった。
確かに、服からはおっさんの臭いがした。
銀時｢今スゲー失礼なこと思われた気がしたけど、俺気にしないからね。下着はそこでテキトーに買ってきたやつだから、文句言わないでくれよ｣
あ、これ趣味じゃなかったんだ。
テキトーにって、この短時間で買いに行ってくれたんだ。しかも自腹で。
貴方｢……服｣
銀時｢アンタが着てたやつは今洗濯中。女の子なんだから、ちゃんと身なり整えとかないと駄目よ。ほら、髪乾かしてやるからこっち来い｣
何だかんだ言いつつも、私を子どものように扱ってきた。
言われるがままに、彼の座っているソファーの前で、正座をした。
ブオォーッとドライヤーで髪を乾かされ、私の髪は見間違えるほど触り心地が良くなった。
立ち上がり、髪を触りながら一人で感動していると、彼も同様に立ち上がって頭を撫でてきた。
銀時｢綺麗な髪してんだから、勿体ねーよ｣
そんな事、初めて言われた。
驚いて彼の方へ顔を向けると、驚いたように彼の表情が固まる。
銀時｢アンタ、スゲー可愛い顔してんだな｣
何の恥ずかしげもなく、彼はそう言って笑う。
どうしてか胸の奥が少し暖かくなったのは、きっと気のせいだ。
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アザラシィー - 更新待ってます｡。(;∀;) (2月5日 13時) (
レス) @page10 id: 1633d1d6d2 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 更新待ってます。 (11月29日 1時) (レス) @page10 id: 76125fe83b (このIDを非表示/違反報告)
maiko4444(プロフ) - 初めまして！！シリーズ面白くて一気に読んでしまいました…続きを楽しみに待ってます(*´ω｀*)(占ツク初心者なので不備がありましたらご容赦ください) (7月8日 12時) (レス) @page10 id: fc040ed077 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - おかえりなさい♪続き楽しみにしてました。 (5月26日 0時) (レス) id: 03c126c95f (このIDを非表示/違反報告)
ライキ - 初めまして！夢主ちゃんの両親を○したの誰だよ‼‼早く○ねよ‼‼とか思ってたんですが、○したのが白夜叉なら話は別だぁぁぁ‼‼銀時が白夜叉だと知った夢主ちゃんはどうなるのでしょうか…更新楽しみに待ってます‼ (2022年11月6日 10時) (レス) @page4 id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LAZU(らず) | 作成日時：2021年9月17日 1時
