◇第二百三十一章◇ ページ38
貴方「うわー、豪華だねー」
銀時「棒読みやめろ」
テーブルの上に並べられた夜ご飯たち。うん、白米に味噌汁か。朝ご飯かな?外が暗い方がおかしいのかな?
そのくらいの量なら、神楽ちゃんほど大食いではない私でも……というか、どちらかというと少食タイプの私でも、十分ほどで平らげられる。ご馳走様、と手を合わせ、ソファに横になった。
銀時「おい、そこで寝んなよ」
貴方「平気平気、ちゃんと布団入……スヤァ……」
銀時「スヤァじゃねぇ、寝んなバカ」
凄い言われよう。もう動くのさえ面倒臭い。起き上がりたくない。このままずっと寝てたいです。
銀時「ったく、風呂入ってくるから、あがって来るまでに布団入ってろよ」
貴方「はーい、お母様ー」
銀時「誰がお母様ですか!私はアナタみたいな子を育てた覚えはありません!」
貴方「ノリが良いそういうところも大好きです!」
何だかんだ私のこのよく分からないノリに着いてきてくれるところ、果てしなく好き。愛してます。ギュッてしたい。
私の心の声など、当の本人は完全無視。さっさと風呂に向かわれてしまった。
押し入れから布団を取り出し、床に敷く。勿論一人分。だって一緒に寝るんですもの。
といっても、一人でやることも無く、ボーッとしながら布団の上でゴロゴロする。
魂を上空に飛ばしながら天井を見上げる。相変わらず質素な天井だ。
ふと、一ヶ月ほど前の騒動を思い出す。
私は何で、血を見て興奮したんだろう。確かに斬り合いの後って気持ちが昂るらしいって聞いた事はあるけど、でもやっぱり分からない。
私は人を斬ることなんて好きじゃないし、経験も少ない。それが不思議でならなかった。
あの時の妙な昂りは何だったのか。理由が分からないから、余計気持ち悪くて、おぞましい。
銀時はよくある事みたいに言ってたけど、それは私のあの時の感覚とはまた違う気がする。
もっと、もっと殺したい。傷付けたい。そんな感覚が沸々と心の奥底から湧き上がってきていた。
あれが、普通なはずない。そうなんだよ、あれからずっと突っかかっていた。やっぱり普通じゃないんだよ。おかしいんだ。異常だ。
「私は普通じゃない」
そう、何も無い天井に向けて言葉を零した。
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鬼灯(プロフ) - 初めまして…!!続き楽しみにしてました、既に好きです!!!!シリーズ最初にリンクの貼ってあったヒカリ証明論も聴かせて頂きました…滅茶苦茶に歌い方も好みでした((((これからも応援してます!! (2021年9月5日 18時) (レス) id: 9ea7ca46b0 (このIDを非表示/違反報告)
またまた - 初めまして!最高でございます、はい、、大好きです!!!!!これからも応援しておりまする!! (2021年8月4日 1時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - おかえりなさい!続き凄く楽しみにしてました。 (2021年6月19日 6時) (レス) id: 03c126c95f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LAZU(らず) | 作成日時:2020年6月27日 8時