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◇第二百十三章◇ ページ20

日輪さんのお願いで、私と銀時は二人を探しに行く。


銀時「アイツらの事だ、どうせ大丈夫なのによ……。その前に風呂入らせて欲しかったわ」


貴方「血でヌメヌメするよね。戻ったら一緒に入ろっか」


銀時「ふざけんな、一人で入れ。そして俺も一人で入る」


たまには良いではないか、減るもんでは無し……いや、寧ろこれ以上減らないから大丈夫だと思うけど。だって、もうプライドも何も無いじゃない。


とか何とか冗談言ってみたりしたけど、マジな話何故か銀時は私と似てる性質を持ってる気がするんだよね。何て言うかこう、人を殺した時の高揚感……というか……。


勿論殺人なんて嫌いだし、何なら血の臭いで吐きそうになったりしたけど、それとはまた別に心とは真逆で、昂りを感じる自分もいたわけで。心と体が一致しない事が本当に気持ち悪い。


貴方「銀時も感じたでしょ、今回の件」


銀時「感じたって何を」


貴方「感染者を殺した時の感覚。吐き気さえ催したのに、何故か体は昂ってたんだ。正直、今もまだそれが残ってる」


性 欲と似てるようなその存在を、殺欲と呼んでしまっても良いのだろうか。あんなに気持ちが悪かったのに、人を殺したいって思ってしまう。意味が分からない。そんな自分が怖くて仕方がない。


銀時「お前ほどじゃねぇかもしれねぇが、侍にとって血の臭いは、他の欲を刺激するからな。食欲と睡眠欲だけは別だけどよ」


他の欲……私とは違う。当たり前だ。もっと殺したいなんて、普通は思うはずが無い。私は何かが他とは違うのかな。


昔から何となくそんな気がしてた。根本は同じ。それでも何処か一本ネジが抜けたようにおかしいんだ。きっと私は普通じゃない。かといって何が異常なのかも未だハッキリとは分かっていない。


銀時「大丈夫だ、お前は普通の人間だからよ」


貴方「……エスパーですか」


銀時「かもな」


普通の人間、ね。そう言ってくれるのは多分、世界中探しても銀時だけだよ。本心なのか、それとも気を使ってくれているだけなのかは分からない。


けど、そんな事はどうでも良い。私はただ、嘘でも存在を肯定して貰いたいだけなんだ。

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , ドS   
作品ジャンル:アニメ
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鬼灯(プロフ) - 初めまして…!!続き楽しみにしてました、既に好きです!!!!シリーズ最初にリンクの貼ってあったヒカリ証明論も聴かせて頂きました…滅茶苦茶に歌い方も好みでした((((これからも応援してます!! (2021年9月5日 18時) (レス) id: 9ea7ca46b0 (このIDを非表示/違反報告)
またまた - 初めまして!最高でございます、はい、、大好きです!!!!!これからも応援しておりまする!! (2021年8月4日 1時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - おかえりなさい!続き凄く楽しみにしてました。 (2021年6月19日 6時) (レス) id: 03c126c95f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LAZU(らず) | 作成日時:2020年6月27日 8時

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