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◇第二百二十六章◇ ページ33

次郎長「あんがとな」


見送られているのかよく分からないが、お辞儀だけして銀時たちの元へと戻る。


結局分からずじまいだ。次郎長さんは何か知っているのだろうか。私が知らない、何かを。


そうだとすれば、きっとキーワードは私の名前。東雲だ。


攘夷浪士の人に聞けば、何か分かるのかな。今度桂さんに会ったら聞いてみるか。


早足で銀時たちの元へと向かう。急いでいる訳では無いが、あまりこの場に一人でいたくなかった。何より鼻につく強烈な血の臭いが、私の頭を混乱させてくる。


大丈夫だ。私のこの感情は、きっと疲れている事から産み出された物だ。でなきゃ、こんなの有り得ない。──血を見て嬉しくなるなんて、どうかしている。


貴方「疲れてるんだな……。そうに違いない」


激戦続きで、心も体もボロボロだ。そりゃ、変な事考えたって仕方ないよな。


何処を見ても真選組の人たちばかりで、一般市民の人は見当たらなかった。恐らく町が隔離されていたのだろう。歌舞伎町の住民もウイルスにかからないよう、自宅待機にさせられていたのだと思われる。
そんなんで安心は出来ないが、まぁ気休め程度にはなるか。


等と考えているうちに、いつの間にか目的地に到着してしまった。着いた先は万事屋。中に入ると、既に皆戻って来ていた。ついでに近藤さんがお邪魔していて少しばかり驚いた。


近藤「お、Aちゃんも無事だったか」


貴方「近藤さん?何で万事屋に……」


当たり前のように座っているところがまた恐ろしい。お茶も出てないし。あの新八くんがお茶すら出さないなんて珍しいな。まぁ、相手はあの近藤さんだものな。


近藤「今回の件に関しては、万事屋に色々と世話になったようだな。トシと総悟から聞いたぞ、今度ばかりは助かったと」


新八「え、あの二人がですか!?」


近藤「次会ったら切り倒すとも言っていたな」


新八「何も感謝されてませんよね、それ」


恐ろし過ぎる。感謝の意として切られるのかな。キツ過ぎるよそれは。まさに鬼だよ。あれだろ、「ありがとう」の「う」で切られるんだろ。

◇第二百二十七章◇→←◇第二百二十五章◇



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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , ドS   
作品ジャンル:アニメ
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鬼灯(プロフ) - 初めまして…!!続き楽しみにしてました、既に好きです!!!!シリーズ最初にリンクの貼ってあったヒカリ証明論も聴かせて頂きました…滅茶苦茶に歌い方も好みでした((((これからも応援してます!! (2021年9月5日 18時) (レス) id: 9ea7ca46b0 (このIDを非表示/違反報告)
またまた - 初めまして!最高でございます、はい、、大好きです!!!!!これからも応援しておりまする!! (2021年8月4日 1時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - おかえりなさい!続き凄く楽しみにしてました。 (2021年6月19日 6時) (レス) id: 03c126c95f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LAZU(らず) | 作成日時:2020年6月27日 8時

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