伏線回収完了/uszw ページ4
バイト先の先輩である牛沢先輩に恋をして既に1年が経過していた。
全ての感情が表情にでることで定評のある私のこの恋心は半年もすればバイトスタッフ全員にバレていてからかわれる度に「え？！何で知ってんの？！」と毎回驚いていたものだ。
「気付いてないのは牛沢だけだよ」
なんて言われるけど、そんなことは絶対ない。
「器じゃねーからやんない」と言ってはバイトリーダー打診の話を何度も断っているけれど、人一倍スタッフ間の人間関係も把握しているしその人その人に合った立場で物事を話し指示も出せる。
と、とにかく凄い人なのだ！
だからこんな私のわかりやすい気持ち、気付いてないなんてこといまいち納得がいかない。
でもだからと言って気付いてるんだったら何かそれ相応のことして欲しいなんて思ってない。
それって逆に考えれば告白されていないのに「無理」と自分から振りにいくようなもんだ。
さすがにそんな自惚れみたいなこといくら牛沢先輩でもしなそうだ。
それにこの前、恋愛の話になった時に牛沢先輩は「絶対いけると思わないと行動できねえな、俺は」とスタッフの男の子と話していた。
そのくせなぜか近くで盗み聞きしていた(違うんです！そこに用があっただけなんです！)私のことを見ていた。
だって目が合ってしまったから……すぐに逸らしたけど。
私が自惚れるからそういうのやめて欲しい！
でもやっぱり牛沢先輩とお話するのは楽しいしシフトが被るのは嬉しい……のにある日、牛沢先輩とシフトが被る日だったのに授業が長引いてバイトに行くのが遅れてしまった。
本当はだめだけど他の人は割と使ってると言っていた業務用エレベーターで向かおう！と決めて裏口から入るとちょうどエレベーターが閉まりかけていて「乗りまーす！」と叫びながら走り何とか乗ることが出来た。
ボタンを押して待ってくれただろう人に「ありがとうございます」と言ってから見上げると「A？珍しいな」と目をまん丸くしている牛沢先輩がいた。
「はは、えと授業が長引いてしまって……」
「そうなんだ」
業務用エレベーターは言わずもがな広くて理由もなく牛沢先輩の近くに行くことなんて出来なくて、それでも鳴り響く心臓がうるさくて下を俯いて目を瞑っていた。
突然「A」と呼びかけられて「はい！」と顔を上げると目の前が暗くなり唇に温かい感触がした。
動揺を隠せない私に牛沢先輩は、ははと笑顔になっていて。
「絶対いけると思ったから行動したけどご感想は？」
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luco(プロフ) - パンださん» パンだ様、コメントありがとうございます！読者様の楽しみになれて嬉しいです。今後もマイペースになりますが頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2021年3月30日 2時) (
レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
パンだ - めちゃくちゃ面白くて楽しませて貰ってます！更新頑張って下さい！ (2021年3月28日 23時) (レス) id: 0ce8abb0bc (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - ららさん» らら様、コメントありがとうございます！lucoを知って頂いた上に全作品お読み頂けて嬉しいしかないです！微微調整しながら今後もマイペースに更新していくのでこれからもよろしくお願いします＼(^^)／ (2020年2月23日 1時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
らら - 最近、lucoさんの事を知って今めちゃめちゃハマってます、！！lucoさんが書かれた作品全部読ませて頂きました！！きゅんきゅんして幸せです！笑 これからも頑張ってください！応援してます！！ (2020年2月23日 1時) (レス) id: 55f78e88a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：luco
| 作成日時：2020年2月11日 1時
