24℃の灼熱/rt ページ39
梅雨明けは週末らしいよ？と言ってきたAはこの暑い部屋の中、涼しい顔をしていた。
対する俺はもう溶けそうなくらい暑くて死にそうやった。
「暑いのはかなわん、クーラーつけよ？」
Aは、今からそんなんでどーすんの？と笑い、別にいいけどと言いながら立ち上がった。
俺は座ったままクーラーのリモコンをONにした。
扇風機の二刀流で死角はなしや！
幸せを感じているとオープンキッチンで洗い物をしているAが「そんな薄着で……風邪引くよ？」と声をかけてくれたけれど、眠りの境目をさ迷っていた俺は返事はしたものの、そのまま眠りこけてしまった。
手だけが異様に熱くて起きると薄い夏掛けが身体に掛かっていた。
近くに置いてあった時計を見遣ると寝てから1時間強ってとこだった。
肝心の熱さの源は確認するでもなくソファで寝こけてた俺の手を握ったままラグの上に座って俺の身体を枕に眠ってるAだった。
子供体温なのか、眠ると体温が高くなるやつか？
俺が平熱低いのもあるか。
ベッドの上で「レトは冷たくて気持ちいいね」なんてよく言うAを思い出す。
思い出すタイミング間違えたなと思った時には自然と空いた手で頭を固定してAの頬に唇を寄せていた。
「アホらし」
俺らしくないことをしてしまった、夏掛けを剥ぎ取って起き上がり、そっとAの頭を支えてそのままソファの上に落とす。
そのまま寝てるAに夏掛けをかけてやろ、と思っていたけどキスの反応がないのが何となく不服で夏掛けごと後ろから抱きしめると「うわあ！」と素っ頓狂な声を出して飛び起きた。
「びっく、り」
「俺はその声に驚いたわ」
Aは、あはは、ごめんごめんと軽く謝ると「……どっちかって言うとこの状況の方が、驚きかも？」
ぎゅっとクロスして絡ませた腕の上からそっとAの手が触れる。
「Aはクーラーつけると寒いっていつも言うやん」
「そうだね」
「だからこうすんのが1番やろ？」
そうかなあ？の声にそうやでと返すとそういうことにしてあげようと言いながらにへらと笑ったAの首元に口付ける。
「ちょ、ちょい何してんのかなあ？レトルトくん」
俺はニコッと笑いかけた。
「クーラーで冷えた俺のことあっためてって言うための布石」
そう言ってソファに座り直して近くにあったクーラーの24℃設定のリモコンを見せ付けた。
頬を掴んでおでこにキスを落として「ん？」と言えば目を瞑ってくれる彼女への想いも熱くて熱くて適わない。
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luco(プロフ) - かりんさん» かりん様、温かいコメントありがとうございます！gtさんのお話はなかなか慣れないのですが読みたい方がいらっしゃるので今回頑張りました！次回作も最後の方に出すつもりなので楽しみにして下さると嬉しいです！ (2019年8月6日 0時) (
レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 完結おめでとうございます！いつも楽しく読ませてもらっていました。gtさん大好きなので今回gtさんのお話が沢山あってとても嬉しかったです！次回作も読ませていただきます！ (2019年8月6日 0時) (レス) id: e9726304d4 (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - りんご様、完結おめでとうのお言葉ありがとうございます！ドルオタなのでドルパロが大好きなもので.......お褒め下さり嬉しいです！頑張ります！ (2019年8月5日 21時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - こんばんは！完結おめでとうございます！ドルパロ良いですね！長編が楽しみです！頑張ってください！ (2019年8月5日 21時) (レス) id: ed57538bc3 (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - りんごさん» りんご様こんにちは！同担様でしたか！中々同士様がいらっしゃらないので嬉しいです。新作もお読み頂けてありがとうございます(*¨*)例に漏れずドルパロでしたがお褒め下さり嬉しいです。 (2019年7月29日 18時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：luco
| 作成日時：2019年5月18日 5時
