再確認するHeart ページ13
「彼氏じゃないってば……」
やっぱりわたしに大人の駆け引きなんて出来ない。
ここで彼氏って嘘吐けてたら嫉妬してくれて「俺はお前が好きなんだ！」みたいな少女漫画軽く100冊は読んできた。
でもここは現実。
わたしの好きな人には彼女が居る。
それなのに泣きそうで必死な顔をしているキヨ先生は見ていられなかった。
「なんだ、焦らすなよ」
「焦ったの？何で？」
「……は？可愛い生徒の彼氏なら、俺が見定めてやらんとなって思っただけよ」
本当に子供だなって自分が思うのは��可愛い生徒��の一言だけで嬉しくなってもうどうでもよくなってしまう所。
でも別にそれでも良かった。
元々の終着はそこだったわけだし。
怒られたこともそうだけど、ぐるぐる考えたりするより勉強の方が楽だったおかげもあって、授業も小テストもまずまずの出来で前回とは比べ物にならないくらい褒められた。
最後の最後で調子に乗んなとキヨ先生には言われたけど、テスト頑張れよーと声を掛けてくれた。
☆
帰りは、はんちゃんが待っていてくれていて一緒に帰ることになった。
「ねえ、勝機ありじゃない？」
突然そんなことを言われ、ドキッとする。
そう、今日もキヨ先生は指輪をしていなかった。
知ってか知らずかはんちゃんは、にまにまと笑っている。
「指輪のこと？」
「それもそうだけど……え？今日もしてなかったの？」
「まあ……そうみたい」
ふ〜〜んと長い相槌を打ちながら含み笑いをするはんちゃんに怪訝な顔を向ける。
「何？どしたの？」
「キヨ先生にさー、なるべく一緒に帰ったげてって頼まれたんだよね、わたし」
……え？
「この前絡まれたんでしょ？キヨ先生が間一髪で助けたって聞いたよ〜？」
「あ……うん、でも同じことあったらレトルト先生だって助けてくれるでしょ？」
「そうかな？レト先生ビビりだし頼りになんないしなー」
純粋に嬉しかった。
帰りも心配してくれてるんだ、そうやって知らないところで大人な対応してくれたことが何より嬉しくて頬が緩んだ。
「好きなんじゃん」
そんな様子を見られて心の内を読まれたようにはんちゃんに声に出された。
「そだね、やっぱ、好きだね」
噛み締めるように、再確認するように、発した言葉は心に溶けていった。
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なみの - 返信ありがとうございます！まだ占いツクールやってるみたいで嬉しい(？)です。これからも応援しております・・！ (11月5日 13時) (
レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - なみのさん» お返事遅くなりすみません。コメントありがとうございます！お友達の神絵師に表紙頂いちゃいました…！背景に全ての要素入れて貰ったので併せて見て頂けると嬉しいです。かっこいいヨさん目指してたので伝わってて良かったです。 (11月2日 8時) (レス) id: 4134a90f62 (このIDを非表示/違反報告)
なみの - 最初の絵、背景に色々描いてあったけどちゃんと要素入ってたんですね！細かい、、 (10月14日 19時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - 見ました・・・泣いちゃった・・・純愛っていいね。キヨさんかっこよすぎるよ、、、 (10月14日 19時) (レス) @page50 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - ぎゃっ話まだ見てないけど神絵師様じゃないですか！！ (10月14日 14時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：luco
| 作成日時：2018年9月26日 3時
