questionの条件 ページ14
中間テストは滞りなく終わって無事に全教科目標の点数が取れた。
流れとしては期末でも同じくらい取って推薦申請して職員会議で推薦出来るかが決められる。
指定校推薦ではないから、試験対策として11月にある試験まで猛勉強は避けられないけど教科は英語と小論になるだけだから、センター試験受けるよりは遥かに気持ち的な部分で楽だった。
「じゃーん!」
わたしは、早速高得点を取った点数を見せた。
望月さんは「おめでとー!よく頑張ったね」と褒めてくれたのに後ろの更衣室からひょこっと出てきたキヨ先生には「はい、次は期末なー」とスルーされた。
ちぇっ、褒めて欲しかったのになー。
何だかんだ言って1週間ぶりの授業だった。
うん、今日も指輪してない。
「ねえねえ」
「あ?」
「中間いい点数とれたし、1個聞いても……いいですか?」
いざ、聞こうとなると弱気になり、語気が弱くなった。
キヨ先生はそんなわたしを見定めるようにじろじろと見てきた。
「……だめ」
「なん」
何でと聞こうとしたけど、その言葉に被せるように「推薦取れたらいいよ」と言って頭を小突かれた。
「その為には……」
突然ボールペンでスカートをぺしぺしと叩いてきた。
「こんな短けースカートで内申大丈夫なわけ?どうせ折ってんだろ?下ろせ!」
「生徒指導の先生にゴマすりしてるし贔屓されてるから平気だし、これ切ってあるから」
「はー?!?!A……何、お前意外とビッチなわけ?」
「さいっっってい、本当にセクハラで訴えられないだけで感謝しなさいよね!!」
わたしとキヨ先生にとっては普通の会話だったけど、隣のブースに来たレト先生に「何て会話しとんのや……」と呆れられてしまった。
「A、レトさんはむっつりだからな、むっつりに黙ってふともも見られるよりかは口に出す俺の方がよっぽどマシだぞ?」
「ちょ……!巻き込むな!俺を!」
「レトルト先生、はんちゃんに手出したら殺しますね」
「キヨくん教育悪いで!ちゃんと自分の生徒の教育しなさい!」
「いやー?ナイスコンビでしょ?俺の生徒良い子だかんなー!」
そう言ってわたしの頭を撫でてきた。
これクセなのかな、誰でもやるのかな、とわたしの悪い癖のぐるぐる考えが顔を出した所で思考を止めた。
とにかく!
今わたしがやることは勉強だ!
そしてガッチ先生にゴマすりすりして推薦を取る!
勝負は、そこからだ。
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なみの - 返信ありがとうございます!まだ占いツクールやってるみたいで嬉しい(?)です。これからも応援しております・・! (11月5日 13時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - なみのさん» お返事遅くなりすみません。コメントありがとうございます!お友達の神絵師に表紙頂いちゃいました…!背景に全ての要素入れて貰ったので併せて見て頂けると嬉しいです。かっこいいヨさん目指してたので伝わってて良かったです。 (11月2日 8時) (レス) id: 4134a90f62 (このIDを非表示/違反報告)
なみの - 最初の絵、背景に色々描いてあったけどちゃんと要素入ってたんですね!細かい、、 (10月14日 19時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - 見ました・・・泣いちゃった・・・純愛っていいね。キヨさんかっこよすぎるよ、、、 (10月14日 19時) (レス) @page50 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - ぎゃっ話まだ見てないけど神絵師様じゃないですか!! (10月14日 14時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:luco | 作成日時:2018年9月26日 3時