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まさか。
一気に懐かしい記憶が蘇る。
あれから、本当に色んなことが有りすぎて、敢えてそこを探したことは無かった。
怪我の痛みと疲労で、何処か朦朧としてい意識。
外観はほとんど覚えていない。

呆然と、その小さな家を見つめる俺の肩から菫様は腕を外し、玄関扉の前でジャンプした。


「よっ!……わっ、と、と、……」


「ちょ、菫様!?」


菫様は、ジャンプした後にバランスを崩して俺は思わず手を出した。
そんな菫様は、俺を見て何故か頷く。


「ダメだ。届かねぇ。よし、北山、行くぞ。」


「は!?、ちょ、え!?」


「そこだ。ランプの脇の飾りのとこに箱ねぇか?」


菫様は何を思ったのか、俺を抱え上げて。
その小さな家の玄関扉の横にあるランプの脇の飾りを示した。
俺よりも頭ひとつ分は背の高い菫様に抱え上げられて、俺の視界は相当高かった。
その高くなった視界で、唐草模様の飾りの影に隠れるように置かれている小さな箱が目に入って。


「これですか?」


「おう、そうそう、それ。」


俺を下ろし、菫様がその箱の中から取り出したのは鍵だった。
その鍵で、玄関扉の鍵を開けた。


古びた木製の大きな机と五脚の椅子。
見覚えのある景色。

やっぱり……。


「えー、っと……ここはだな、……」


「存じてます。」


「マジか、オマエ、ここ知ってんの?」


「はい。」


そこは。
あの日、二階堂が学舎から脱走した時に足を負傷した俺を陛下と紅様が連れて来てくれたあの家だった。


「じゃあ、この下に何があるかも?」


コンコンと、菫様が木製の大きな机を叩く。
俺は、ゆっくりと頷いた。
そこにあるのは。
あの、秘密の地下通路。
陛下と紅様と、3人の秘密。


「アイツの、言った通りか……。」


深く溜め息を吐くように菫様がぽつりと呟いた。


「アイツ……?」


「ん?ああ。んと、オマエ等で言うところの紅代理様?」


菫様と代理様は同期生だ。
気安い呼び方に親愛が見て取れた。
そうか。
あの時に陛下が仰っていた。


─────今の持ち主は形式上は紅だ


ここも、代理様に引き継がれているのか。


「北山……。」


「は。」


「陛下との関係は?」


「は?」


「オマエと、陛下の、関係だ。」

※→←虹の黄昏 Ki



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流華(プロフ) - 充瑠さん» 充瑠さーん♪お久しぶりでーす♪♪わぉ、ロケ地に行かれたんですか!?羨ましいー( ☆∀☆)私も行きたいなぁ。頑張って更新していきますねー♪ヽ(´▽`)/ (2018年10月26日 13時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - ここさん» ここさん、こんにちは。コメントありがとうございます♪藤北さん……拗れてまさからね(笑)どうなることか(^_^;)頑張りますので、今後もよろしくお願いいたしまーす(*´∀`)♪ (2018年10月26日 13時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - 椿さん» 椿姫……(笑)喜びの舞だったり、机の角で頭ぶつけたりと忙しいな(笑)ああ、卓袱台返しの準備もするんだっけ?(笑) (2018年10月26日 13時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - SIZUKUさん» SIZUKUさーん♪♪いつも、ありがとうございますー♪ヽ(´▽`)/ゆっくり進んでます(笑)そうです、お墓ですよ。あれが、誰のお墓なのか…。ポイントですね、それ(笑)伏線……回収出来るはずです(たぶん/笑) (2018年10月26日 13時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
充瑠(プロフ) - 流華さーん!!お久しぶりです。いよいよですね!実はこの夏に、ロケ地に行ってきまして。まだ記憶も鮮明なので、今後が楽しみです^^いつまでも待ちますー (2018年10月21日 0時) (レス) id: 5cca4c3768 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:流華 | 作成日時:2018年6月8日 11時

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