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赤の至宝 T ページ17

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それは、本当に小さなものだったと思う。
初めは。

でもそれは瞬く間に大きくなって、気が付いたら時には修復しようがないほどに大きな亀裂となって二人の間に存在していた。

子供の頃は、一つ二つの歳の差が大きいもの。
どれほど練習しても俺の声は色を持たず、周囲の奴らに苛めとまではいかないけれど、囲まれて学舎を辞めろと詰め寄られて……子供心に限界を感じたあの日。



────オマエらこそ、何やってんの?



光が差した。
比喩でも何でもなく、俺に進む道をくれたのは紛れもなく……ミツだった。
一緒に頑張ろうと、俺の頭を撫でてくれたあの温かい手。
存在は知っていたけれど、それほど近かったわけでもないミツが助けてくれて。
しかも、道を指し示してくれた。
あの頃の俺にとってはミツが全てだった。
そして、ミツと同様に俺を見守ってくれたガヤ。
ミツとガヤが、両側から弱い子供の俺を支えてくれていた。
突然出来たお兄ちゃん達は、強くて優しくて。
俺は全力で甘えた気がする。

だけど。

いつからか正確なところは正直わからない。
ただ、ん?と思った時には遅かった。

気が付けば。



ミツとガヤの間には、深い亀裂が入っていた。



その頃くらいから、ガヤはワッターにべったりだった。
それを見るミツの瞳が、ひどく不安定に揺れて。
初めて気付いた。

ミツも、そんなに強くない……?

だから俺は。
なるべくミツの傍にいるようにしたんだ。
ガヤの代わりになれたらって思ったこともある。
でも、俺……わかっちゃったんだよね。
ミツが求めているのは"弟"じゃないって。
ガヤは……ガヤだけは、ミツにとって"弟"じゃないんだって。

あーあ……何か……あんま気付きたくなかった……かも?

でもね、俺はミツに笑っていてほしい。
それが叶うなら、別に俺じゃなくてもいいんだ。

あの日、俺に道を示してくれたミツの為なら。

ミツもガヤも、自分で思ってるよりずっとわかりやすい。
どうして、その距離にいてお互いの気持ちが見えないの?
相手を想いすぎると、見えなくなってしまうものなのかな?

俺は今でも、二人に笑ってほしいんだ。

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流華(プロフ) - 充瑠さん» 充瑠さーん♪お久しぶりでーす♪♪わぉ、ロケ地に行かれたんですか!?羨ましいー( ☆∀☆)私も行きたいなぁ。頑張って更新していきますねー♪ヽ(´▽`)/ (2018年10月26日 13時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - ここさん» ここさん、こんにちは。コメントありがとうございます♪藤北さん……拗れてまさからね(笑)どうなることか(^_^;)頑張りますので、今後もよろしくお願いいたしまーす(*´∀`)♪ (2018年10月26日 13時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - 椿さん» 椿姫……(笑)喜びの舞だったり、机の角で頭ぶつけたりと忙しいな(笑)ああ、卓袱台返しの準備もするんだっけ?(笑) (2018年10月26日 13時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - SIZUKUさん» SIZUKUさーん♪♪いつも、ありがとうございますー♪ヽ(´▽`)/ゆっくり進んでます(笑)そうです、お墓ですよ。あれが、誰のお墓なのか…。ポイントですね、それ(笑)伏線……回収出来るはずです(たぶん/笑) (2018年10月26日 13時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
充瑠(プロフ) - 流華さーん!!お久しぶりです。いよいよですね!実はこの夏に、ロケ地に行ってきまして。まだ記憶も鮮明なので、今後が楽しみです^^いつまでも待ちますー (2018年10月21日 0時) (レス) id: 5cca4c3768 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:流華 | 作成日時:2018年6月8日 11時

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