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歴代陛下の霊廟で歌を捧げる時、歌ってみて気が付いた。
北山の声が伸びない。
いつもの、甘く響くその声に驚くほど力がない。
盗み見れば、覇気のない冴えない表情。
体調が悪いのは明らかだった。
それをカバーするように俺は声を張った。
その調子の悪さは、俺のせいかもしれないなんて……歪んだ優越感を感じる自分に少し引いた。
自分が、どんどん嫌な奴になる気がして気持ち悪い。
そんな自分を振り切るみたいに歌に集中した。
そうすると、嫌でも感じる北山の不調。
歌い終わって、どう声をかけようかと悩んでいるうちに玉に先を越された。
「ミツ？大丈夫？調子悪い？」
「大丈夫大丈夫。」
何その笑顔……。
多少の無理はしているけれど、心配をかけまいと穏やかに笑う北山に、苛立ちが湧き上がる。
玉が、ひどく心配そうに北山を気にしてて。
それを受けて北山が笑う。
ただそれだけなのに。
見たくない。
「え、ミツどうかしたの？」
「きたやん大丈夫？」
玉の言葉を聞いた弟達が北山の周りに集まる。
もう、全員が北山の身長を追い越してしまって、弟達に囲まれた北山は埋もれて俺から見えなくなってしまった。
それが更に苛立ちを煽る。
気が付いたら言っていた。
「体調管理くらい、自分でちゃんとしろよ。」
冷たく響く俺の声。
場の空気が凍る。
弟達の輪が割れて、北山の姿が俺にも見えるようになった。
そんなもの、知ったことか。
俺は。
俺は。
「ちょっとガヤ、そんな言い方…「玉。」
俺の声にいち早く反応したのは玉で、けれど玉の言いかけた言葉を北山が遮る。
玉の腕を掴んで。
そしてその瞳が、戸惑いと……小さな怯えのようなものを孕む。
何それ……。
何で、そんな瞳で俺を見るの？
そんな……そんなの……。
「悪いな、藤ヶ谷。気を付ける。」
ひどく遠慮を孕んだ声。
もう、見ていられなかった。
湧き上がるような苛立ちを抑えられない。
こんなのは、知らない。
見たくない。
俺は視線を渉に移して。
またも、困ったように笑う渉に少し安心して、そして俺も笑う。
ああ……うん……。
やっぱり、渉は安心する。
俺の心を穏やかにする。
「行こ、わた。」
ほら、俺の声も穏やかだ。
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流華(プロフ) - 充瑠さん» 充瑠さーん♪お久しぶりでーす♪♪わぉ、ロケ地に行かれたんですか!?羨ましいー( ☆∀☆)私も行きたいなぁ。頑張って更新していきますねー♪ヽ(´▽｀)/ (2018年10月26日 13時) (
レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - ここさん» ここさん、こんにちは。コメントありがとうございます♪藤北さん……拗れてまさからね(笑)どうなることか(^_^;)頑張りますので、今後もよろしくお願いいたしまーす(*´∀`)♪ (2018年10月26日 13時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - 椿さん» 椿姫……(笑)喜びの舞だったり、机の角で頭ぶつけたりと忙しいな(笑)ああ、卓袱台返しの準備もするんだっけ？(笑) (2018年10月26日 13時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - SIZUKUさん» SIZUKUさーん♪♪いつも、ありがとうございますー♪ヽ(´▽｀)/ゆっくり進んでます(笑)そうです、お墓ですよ。あれが、誰のお墓なのか…。ポイントですね、それ(笑)伏線……回収出来るはずです(たぶん/笑) (2018年10月26日 13時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
充瑠(プロフ) - 流華さーん！！お久しぶりです。いよいよですね！実はこの夏に、ロケ地に行ってきまして。まだ記憶も鮮明なので、今後が楽しみです＾＾いつまでも待ちますー (2018年10月21日 0時) (レス) id: 5cca4c3768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流華
| 作成日時：2018年6月8日 11時
