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「ぷっ……ははははははは。」


突然、横尾が笑い出して、俺は訳がわからなかった。
腹を抱えるように、細い身体を"く"の字に折り曲げて笑い続ける横尾。
それに俺は段々苛立ちを隠せなかった。


「何だよ。」


不機嫌を露に再び睨み付ければ、横尾は目尻を拭いながら俺を見た。


「藤ヶ谷って、意外に可愛いのな。」




「はぁ!?」


更に訳がわからない。
いきなりの爆笑に可愛い発言。


「オマエ、何でも顔に出過ぎ(笑)そういうところにミツは惹かれたの?」


「っ!?……知るかっ!!!」


俺の返答に、横尾はまたも笑い出す。
大概だ、コイツ。
しかもいつの間にか"ミツ"とか呼んでるし。
それに、俺の何処に北山が惹かれたのかなんて、全くわからないから悩んでるのに。
それこそ、俺が知りたいくらいだ。

───俺の、何処が好きか、なんて。

北山には、魅力がいっぱいある。
そんな魅力に溢れる北山は、俺のの何処に。


「……藤ヶ谷……もしかして、不安なの?」


「!?」


「そんなんで、よくあの人の懐にするりと入り込む奴と付き合ってられるな。」


「っ……。」


横尾の言葉は、痛いところを突いた。
北山はいつも誰の心にも入り込む。
そんな北山にとって、俺はどんな存在なのか……。
もっと、俺だけをみてくれればいいのに、なんて…どうしようもないことを思ってしまう。


「あー、……悪い。からかいすぎた……。」


今度は、バツが悪いとでも言うように眉根を寄せる横尾は、本当に俺の表情から全部を読み取るようで。

けれど横尾は、俺から静かに視線を外しながら、小さく呟いた。




「俺は……二人が羨ましいよ。」

※→←橙色の笑顔 F



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流華(プロフ) - sioriさん» sioriさーんo(^o^)oどっちも悪くなくて、どっちも悪い(笑)言葉足らずの二人(笑)長編!?いや、これでも長いって(笑)もう少し短くまとめたかったのにー(^_^;)頑張って書くーっ♪ヽ(´▽`)/ (2018年6月8日 11時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - SIZUKUさん» SIZUKUさーん♪♪いつもありがとうございます(*´∀`)♪ドキドキと言っていただけて嬉しいです♪ヽ(´▽`)/もう、詰め込み設定は悪い癖ですホント(笑)お話から情景を感じ取ってくださるSIZUKUさんの感性、大好きですー(///ω///)♪ (2018年6月8日 11時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
siori(プロフ) - 流華さぁん(o^^o)壮大な世界観に毎回引き込まれてるよ〜!ミツと太輔の心情が痛くて(TдT)もう、どうしたら〜。物語を彩る美しい情景にもうっとり♪もっと長編プリーズ!っと、ワガママな事を言う読者(笑)移行頑張って!楽しみにしてるぅ!めっちゃ!(//∇//) (2018年6月3日 19時) (レス) id: 6d214b6dc8 (このIDを非表示/違反報告)
SIZUKU(プロフ) - 流華さーーん!素敵なお話をありがとうございます。ドキドキします。終わりが来て欲しいような、そうでないような笑 流華さんのお話を頭の中で映像化するもなかなか。だから引き込まれていきます。また更新を楽しみにしてます。 (2018年6月3日 0時) (レス) id: a2eddefbd9 (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - あーさん» ああ、すみません……早とちりを(汗)お気遣いの言葉ありがとうございます(#^.^#)亀更新ですみません(^_^;)頭の中では出来上がっているのですが、文字に起こしている時間が(笑)ゆっくり進めて行きますねー♪ヽ(´▽`)/ (2018年5月26日 12時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:流華 | 作成日時:2018年3月22日 17時

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