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大人しく俺に手を引かれていた藤ヶ谷は、少しだけ照れた様子のまま、並んで腰を下ろした。
けれど、確かにその瞳に浮かぶ期待の色。
俺は、そんな藤ヶ谷が可愛くて仕方なかった。
「……キス、してい？」
「っ!?……んなの、聞かなくてもっ……」
「ん？だってさっき、怒ったじゃん？」
「あれはっ……そ、と、……だから……」
語尾が小さくなっていく藤ヶ谷は、元々朱に染まっていた顔を更に赤くして。
俺は、そんな藤ヶ谷の朱を宿す頬に手を添えた。
懐くように俺の手に頬を寄せる藤ヶ谷に言い様のない想いが膨れ上がる。
「してい？」
「ん……。」
俺はゆっくりと藤ヶ谷にキスをした。
ちゅ、とリップ音を響かせて触れるだけの甘いキス。
そっと離れた俺の気配を感じて、ゆるゆると押し上げられる瞼。
欲を孕む瞳が俺を見つめて、色を纏う。
絡む視線。
ぞくりと、した。
こんな。
こんな顔もするのか。
色を纏った藤ヶ谷は、俺の想像を遥かに超えて。
甘さの中に混ざる劣情。
視覚的に捉えたそれが、血脈を回りドクンッと心臓が跳ねる。
全身を回るそれが、熱となって中心へと集まっていった。
もっと欲しい。
思いのままに再びその熟れた果実のような唇に食らい付いた。
欲しくて欲しくて堪らない。
薄く開いた唇に舌を捩じ込み、その咥内の至るところに舌を這わす。
上顎をなぞり、歯列に沿ってひとつひとつを確かめるように舐め上げた。
「んっ、……はぁっ、ん……」
漏れる吐息さえも色を伴う。
それが、更に俺を煽る。
ああ、甘い。
俺は閉じていた瞳を開き、俺のキスを受ける藤ヶ谷を見やった。
高揚して朱に染まる頬。
ぎゅっと閉じられた瞳。
眉根を寄せて、少し苦しそうで。
頬に触れていた手を滑らせて、藤ヶ谷の耳の中を指先で触れる。
ぴくりと揺れる肩。
それでも、その瞳は開かれることはなくて。
自らで閉じた視界。
俺が塞いだ唇と耳。
これで、藤ヶ谷の頭の中で響くのは舌を絡ませ合うやらしい水音だけだ。
そうして俺は藤ヶ谷の舌を絡めて吸い上げた。
「んんっ……んっ……」
くぐもった吐息とも声とも言えない啼き声を漏らして。
懸命に俺のキスに着いてくる藤ヶ谷に、更に苛虐心が煽られる。
止まれねぇ────。
そう、思った時だった。
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流華(プロフ) - SIZUKUさん» SIZUKUさーん♪ヽ(´▽｀)/もう、その頭の中で映像が描ける感性が素敵ですねっ(≧∇≦)SIZUKUさんを含め、皆様の妄想力に助けられております、はい(笑)続きも頑張りますo(^o^)o (2018年3月22日 17時) (
レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - ゆうりんさん» はじめまして、こんにちは。コメントありがとうございます(#^.^#)世界観、わかって頂けて嬉しいです♪♪あー…ですよねぇ？(笑)徐々に歪み始めてるのに、全く気付いてないですよね、赤い人(笑)頑張って更新しますので、お付き合いよろしくお願い致します♪ヽ(´▽｀)/ (2018年3月22日 17時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
SIZUKU(プロフ) - 流華さーーん！このお話が私の頭の中で映像化されていってます。細かな心情や風景の描写が映像を鮮明にしてます。また現実とリンクして私の頭も心も忙しいです笑 続きが楽しみです。移行前にもう一度初めからおさらいしておこうかな。 (2018年3月21日 15時) (レス) id: a2eddefbd9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうりん(プロフ) - はじめまして！壮大なお話でその世界にどっぷり浸かっちゃってます。7人の歌うたいのこれからがきになるとこですが、それよりも藤ヶ谷さんと北山さんの関係が気になって…早く気づいてあげて北山さん！これからの展開も楽しみです！ (2018年3月20日 22時) (レス) id: 9cddd8b82f (このIDを非表示/違反報告)
流華(プロフ) - ましろさん» ドストライクだなんて、恐縮です(汗)もう、書きたいものを気の向くままにだらだらつらつら書いてるだけですから(^_^;)そんな文章からそこまで感じ取ってくれるましろさんの感性が大好きです♪♪♪続き、頑張りまーすo(^o^)o (2018年3月19日 16時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流華
| 作成日時：2018年3月1日 16時
