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(今江side)
レッスン中、隣にいる和也の様子がおかしくて声をかけるけど全然聞く耳を持ってくれない。
すえにヘルプを求めたその時だった。
今江「あぶなっ!!!」
カクっと膝から崩れるようにして和也が倒れた。
俺と反対側に倒れるもんやから受け止めることも出来ず、バタンッという音が響いた。
かろうじて手をついたから頭は打たなかったけど、肩より下はどっか打ったかもしれない。
末澤「ちょ、大丈夫?!」
大橋「ハァハァハァッ、ハァッ、ハァハァ…」
末澤「ゆっくり息するんやで」
すえがそう声をかけるけど嫌だというように首を振って全く落ち着かない。
末澤「さっき遅れてきた時ちょっと不機嫌な態度とってもうたから…誰かパス…」
その時を後悔するように集まってきていたメンバーに言い、淳弥と交代したすえ。
朝田「和也?大丈夫やから、俺と一緒にゆっくり息しような?」
ポロポロ涙を流してる和也をギュッと抱きかかえるように起こして背中をさすりながら息を整えてあげると次第に落ち着いてきた呼吸。
すると、唐突におでこに手を当て出した淳弥。
朝田「やっぱり…熱あるわ。結構熱い」
真鳥「まじで?………ほんまや、あっちぃ」
同じようにおでこに手を当ててそう呟くまとくん。
大橋「んっ、んっ…じょ、くん…」
藤原「え?俺?」
大橋「んっ…かえ、るっ…」
丈くん、と丈を求めた和也を戸惑いながらも抱きしめた丈。
泣きながらギュッと丈に抱きついている和也が発したのは、"帰る"という普通なら考えられない言葉。
なんかあったのか、全く心当たりはない。
藤原「…帰ろうな。まとくん、行ける?」
真鳥「無理でも行くわ。話してくる。」
俺1人やとさすがにちょっと不安、と眉毛を下げながら最年長のまとくんに頼り2人で大橋を連れて帰った。
なんで気づいてあげられへんかったんやろ…と後悔したのはそれから少しあとの話。
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こっこ - 朝田くんの突発性難聴でお仕事を辞めようとするが、メンバーに引き止められ工夫し助けてもらいながらお仕事を続け、徐々に回復していくというお話が見たいです。 (2017年5月28日 22時) (レス) id: 02309a615f (このIDを非表示/違反報告)
かな - Twitter、みたいです! (2017年5月28日 22時) (レス) id: 79f435bc52 (このIDを非表示/違反報告)
さちん - リクエストお願いします。龍太くんと丈がアクロバットで交錯してしまい、2人とも結構な怪我をしてその場にうずくまってしまう。看病等を文一くんやWESTのお兄ちゃん達でお願いします! (2017年5月28日 20時) (レス) id: 0a6baeec62 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 以前はリクエスト応えていただきありがとうございました!室龍太くんがアクロバット練習中に怪我をしてしまい文一くんに看病してもらう話をお願いしたいです。 (2017年5月28日 19時) (レス) id: 6c6982a58d (このIDを非表示/違反報告)
まい - はじめまして。リクエストします。関ジュ全体でインフルエンザが大流行する話しがみたいです。最初は数人感染して看病してるうちに感染して、大流行する流れでお願いします。誰がとかはないので、お任せすることになりますが、指定した方がいいですか? (2017年5月28日 15時) (レス) id: d8f199fe1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らら | 作成日時:2017年4月20日 12時