ストイックな彼

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楽しい週末もあっという間に過ぎ
また週初めに。



今日はいつもより早くに目覚め、
苦痛なはずの通勤時間もさほど嫌には感じなかった。





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「おはようございます」




「！？北山…珍しく早いな」







いつも遅刻気味な私が早くに会社に着いてる事が
よっぽど珍しいのか、作業していた手を止めた課長。







「私は変わったんです〜」







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るんるんで自分のデスクに荷物を置く





数日前のあさみんとの出来事を思い出し、
思わず顔がにやける。







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「おはよう、何かいい事でもあった？」




「あっおはようございます。
ふふ、実は…」




「喋ってないで早く来たなら早く仕事しろ。
これ、今日中によろしく」









ドサっと置かれた資料を見て思わず顔が引き攣る。









「…昼休みにでも聞くよ(笑)
まあ、大体予想つくけどね」








ランチの約束をし、
一旦深瀬さんとは別れ、仕事に没頭する事に。






嫌な仕事も今日はいつもよりやる気に満ちていた。









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お昼時の飲食店はいつも満員。
今日も深瀬さんのお気に入りのお店でお昼を済ませる事に。









「浅見と、付き合ったんでしょ？」




「え！知ってたんですか？」







注文していた野菜カレーが届き、
食べ始めながら深瀬さんは話し出した。









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「昨日浅見から電話かかってきて、
Aちゃんと付き合ったって報告された。
あんなにテンションあがってる浅見の声、
久々に聞いたよ」








うは〜辛い辛いと言いながら
すぐに水を飲む深瀬さん。








「正直、私付き合えるなんて思っていませんでした」







「んー、今だから言えるけど
俺はそのうち付き合うかなって思ってた、」







「え！？もしかして深瀬さんってエスパー…？







「何言ってるのAちゃん(笑)
2人を見ていたらそう思っただけ」









深瀬さんが気付いていたなんて…
全然知らなかった。というかびっくり。









気付けば深瀬さんのお皿には
あっという間にカレーが半分にまで減っていた。








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