ストイックな彼

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さっきまでの緊張も溶け、
明日は休みだしいっぱい飲んじゃえ！と思い、お酒もどんどん進んでいく。


するとそこで深瀬さんがさっきからずっと携帯とにらめっこしている事に気づいた。








「どうしたんですか？深瀬さん」



「いや、あの…うーん」



「どうしたんだよ、深瀬」








「俺、彼女いてs


「「え！？」」









深瀬さんに彼女？！？！
びっくりして思わず浅見さんと声が重なる。









「お前彼女いたの！？」



「そこまでびっくりしなくても…

1ヵ月前から付き合ってる」








彼女がいるなんて全然知らなかった。

深瀬さんは自分の事はあまり周りには話さないからなあ…びっくり。








「それでどうしたんですか？」




「彼女が1週間前から仕事の都合で県外に出てて、
昨日帰ってきたんだけど、今日会えない？って連絡来ててさ…」









「それ行ったほうがいいですよ！深瀬さん！」




「でも今日は2人と約束してたし…」







「お前本当は彼女に会いたいんじゃないの？
ってかそう顔に書いてる。」






「1週間も離れてたらお互い寂しいはずですよ…
また3人でご飯食べましょ！深瀬さんは彼女さんを優先してください！」









私達が言葉で強く背中を押すと
深瀬さんはすぐにリュックを背負い、3000円をテーブルの上に置くと、

"ありがとう！また連絡するからっ！"と言ってその場を離れて行った。









「あいつ…彼女いたんだな」


「そうですね…」









あれ？


ちょっと待って、と思った頃にはすでに沈黙が流れていた。









今、浅見さんと2人っきりだ…______









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