ストイックな彼

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「あ〜！やばい遅刻する！！！」




朝が苦手な私はいつもこう。

今日も時間ギリギリに家を出て、電車に乗って職場へ向かう。



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「…はあ、着いた…」



予定より３分早く着いた

今日はツイてる…！





「北山…まーーた時間ギリギリに出勤か？」


「う、課長…」


「全く。いつになったら10分前行動ができるようになるのやら…」


「明日からちゃんと早起きするので…！」


「その言葉はもう100回も聞いた。ほら、早く仕事仕事！」






今日も課長に叱られた。

まあだらしない私が悪いんだけど、けどやっぱり凹む。




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「Aちゃん…大丈夫？」




「あっ、おはようございます！深瀬さん。」





この人は私より4歳年上の深瀬さん。

優しくてよくコーヒーを淹れてくれる。




「毎日大変だね」


「私が悪いんですけどね…けど課長も怒りすぎ！」


「課長はああ見えて優しい時は凄く優しいから」


「そんな風には見えない…」




こうして笑いあって仲良くできる人は深瀬さんぐらい。

周りの人は年齢が離れている人が多くて少し気を遣ってしまう事もあり、気楽に接する事が出来るのは彼ぐらいだ。


こうしてコーヒーを飲みながら話すのが毎日の日課となってる。




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