イケおじといっしょ-短編集-

不倫相手:津田健次郎 ページ10

毎週日曜日私は旦那に嘘をつく。
「今日は仕事で帰って来れない日だから家事宜しくね」
旦「わかってるよ、いってらっしゃい」
結婚して5年になる旦那を裏切り私は仕事場ではなく彼が待っているホテルへ行く。
ホテルのフロントに部屋の号室を伝え入れてもらうように促す。
コンコンとノックをし部屋の中から「どうぞ」と聞こえドアを開くとそこには1週間に1度しか会えない彼が待っていた。
津「会いたかったよ」
「私も会いたかった」
そう言い抱き合い、キスをする。
彼の左手にも結婚指輪がある。
お互い既婚者の身で有りながら裏切りを重ね落ちていく。
津「待って、コレ…今は外そう」
と言い私の左手の指輪を外し自分の指輪も外してテーブルの上に置く。
こうする事で今は誰からの縛りもなく2人が愛し合っていても良いような気がした。
津「愛してる」
そう呟く彼は寂しい声で私を求めた。
「私も愛してる」
もっと早くに出逢えていればこんな風に隠れて会わなくても良かったのに…と腹の中で渦巻く。
津「A…」
「健次郎さん…」
お互いを見つめ合う私達の顔はきっと今にも泣き出してしまいそうな程ひどい顔だろう。
(ずっと2人でいたいなんて…無理な話よね。この夢が終わらなければ良いのに。)


津「A、愛してる。」

泥酔:津田健次郎→←旦那(病み?):津田健次郎

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